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12弦ギターのチューニング方法とコツを解説!サウンドの魅力や初心者にもおすすめの選び方も紹介

目次

12弦ギターの特徴とサウンドの魅力

12 弦 ギター チューニング

12弦ギターは、通常の6弦ギターとは異なる豊かな響きと厚みのあるサウンドが特徴です。その独自の音色は多くの音楽ファンやギタリストを魅了してきました。

12弦ギターならではの音色と響き

12弦ギターの最大の特徴は、1本の弦に対してもう1本弦がペアで張られていることです。これにより、ふくよかで広がりのあるサウンドが生まれます。各弦がわずかにピッチやタイミングをずらして響くため、コーラス効果(音が重なって厚みを持つ現象)が得られ、単音でも豊かな響きが感じられます。

また、コードを弾いたときには音が重なり合い、まるで複数人で演奏しているような印象を与えてくれます。そのため、ソロ演奏でもバンド演奏でもサウンドに存在感を加えることができます。特にアルペジオやストロークでの響きは、12弦ギターならではの魅力です。

6弦ギターとの違いとメリット

6弦ギターと12弦ギターの大きな違いは、やはり弦の本数です。12弦ギターは6本の弦のそれぞれにもう1本ずつ細い弦や同じ太さの弦が並んで張られています。これによって音の厚みやきらめきが増します。

たとえば、次のような違いがあります。

  • 音の広がりが大きい
  • 一人で演奏しても豊かなサウンドを生み出せる
  • 特有の華やかな音色が得られる

一方、押弦やストロークには少し力が必要になるため、演奏に慣れるまで練習が必要です。しかし、慣れてくると6弦ギターでは得られない表現や音の重なりを楽しむことができるのが大きなメリットです。

よく使われる音楽ジャンルと名曲

12弦ギターはフォーク、ロック、ポップス、カントリーなど、さまざまなジャンルで愛用されています。特に1960年代から1970年代のフォークやロックバンドによって広まり、今も多くの名曲でそのサウンドが聴かれます。

代表的な曲としては、ザ・バーズの「Turn! Turn! Turn!」、ビートルズの「A Hard Day’s Night」、レッド・ツェッペリンの「Stairway to Heaven」などが挙げられます。これらの曲では、12弦ギターのきらめくような音色が印象的に使われており、ジャンルを問わずサウンドに彩りを加えています。

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12弦ギターのチューニング方法とポイント

12 弦 ギター チューニング

12弦ギターは弦の本数が多いため、チューニングにも少しコツが必要です。ここでは基本的な手順や、安定させるためのポイントを紹介します。

標準的な12弦ギターチューニングの手順

12弦ギターでは、各弦がペアになっています。通常の6弦と同じ音程の弦に加え、オクターブ上や同じ音の細い弦が張られています。標準的なチューニング方法は次の通りです。

  1. まず6弦(低音側)の1本目を通常のE(ミ)に合わせます。
  2. そのペアの細い弦はオクターブ上のEに合わせます。
  3. 5弦から4弦も同様に、1本目は通常、ペアはオクターブ上に。
  4. 3弦(G)は同じくオクターブ上、2弦と1弦は同じ音程でペアにします。

この手順を繰り返すことで、12本の弦すべてを正確に合わせることができます。チューニングメーターを使うとより正確に調整できるのでおすすめです。

チューニングを安定させるコツとおすすめ機材

12弦ギターは弦の張力が強いため、チューニングが安定しにくいことがあります。そこで、以下のポイントを意識すると安定しやすくなります。

  • 弦を張るときに少しずつ締める
  • チューニング後に軽くストレッチ(弦を優しく引っ張る)
  • ペグ(糸巻き)をしっかり締める

また、おすすめの機材としては「クリップ式チューナー」や「精度の高いチューニングメーター」が挙げられます。クリップ式チューナーはヘッドに取り付けるだけで簡単に使え、ライブや練習時に素早くチューニングできます。

チューニング時によくあるトラブルと対処法

12弦ギターのチューニングでよくある悩みとしては、弦が切れる、音がずれる、ペグが回しにくいなどがあります。これらのトラブルには以下のような対策が有効です。

  • 弦が切れやすい:弦を一度に大きく巻かず、徐々に締めていく
  • 音がずれやすい:チューニング後に弦を軽く伸ばしてから再調整する
  • ペグが硬い:ペグ専用の潤滑剤を使う

また、弦の張り替え直後は特に音が安定しにくいので、しばらく弾きながらこまめに再調整すると良いです。焦らずに少しずつ慣れていくことが大切です。

12弦ギターの演奏スタイルと弾き方のコツ

12 弦 ギター チューニング

12弦ギターならではの押さえ方やストロークの感覚にはコツがあります。練習方法やアレンジも含めて、演奏のポイントを紹介します。

独特な押弦やストロークのポイント

12弦ギターは弦が2本ずつ並んでいるため、6弦ギターに比べて押さえる力が少し多く必要です。無理に力を入れると手が疲れやすくなるので、指の角度や手首の使い方を工夫すると押さえやすくなります。

ストロークの場合は、弦が多い分、ピックの当たる感覚も変わります。やさしく弾くことで音がきれいに広がりやすくなります。また、アルペジオ(分散和音)ではペアの弦が美しく重なり合い、繊細な響きを楽しめます。慣れるまではゆっくりとした曲やシンプルなコード進行で練習するのがおすすめです。

初心者が押さえておきたい練習方法

12弦ギターに初めて挑戦する場合、まずは基本的なコードやストロークをしっかり練習しましょう。6弦ギターの経験がある方は、コードフォームは同じなので安心です。ただし、弦を2本ずつ押さえる感覚に慣れるまではゆっくり進めることが大切です。

効果的な練習法としては次のようなものがあります。

  • メジャーコードとマイナーコードの押弦練習
  • ゆっくりとしたテンポでのストローク練習
  • アルペジオで各弦の鳴りを確認する

また、指が疲れたと感じたら無理せず休憩をとることで、長く楽しみながら上達できます。

12弦ギターで表現できるアレンジやテクニック

12弦ギターでは、特有の倍音や響きを活かしてさまざまなアレンジが楽しめます。たとえば、アルペジオでは音の広がりやキラキラとした響きがより一層引き立ちます。パワーコードやオープンコードだけでも、6弦ギターとは異なるきらびやかなサウンドを作り出せます。

また、カポタストを使ってキーを変えたり、ミュート奏法(弦を軽く押さえて音を切るテクニック)を取り入れることで、曲の雰囲気を変化させることも可能です。12弦ギターならではの音色を活かし、曲ごとにアレンジを工夫してみてください。

12弦ギターの選び方とおすすめモデル

12 弦 ギター チューニング

12弦ギターを選ぶ際は、初心者向けや人気メーカーのモデル、そして長く使うためのメンテナンスについて知っておくと安心です。

初心者向け12弦ギターの選び方

初めて12弦ギターを選ぶ際は、扱いやすさや価格帯、ブランドの信頼性を重視すると良いでしょう。特に握りやすいネックや軽めのボディは、長時間の練習でも疲れにくくおすすめです。

選び方のポイントは以下の通りです。

  • ネックが握りやすく手にフィットするか
  • 弦高(弦と指板の距離)が高すぎないか
  • なるべく軽量なモデルか
  • 初心者セット(ケースやチューナー付属など)があるか

実際に楽器店で試奏してみると、自分の手に合うかどうかが分かりやすいです。

人気メーカーと定番おすすめモデル

12弦ギターは多くの有名メーカーが扱っています。ここでは特に人気のあるメーカーと定番モデルを紹介します。

メーカーモデル名特徴
YamahaFG820-12コストパフォーマンスが高い
TakamineDMP751C-12エレアコ仕様でライブ向け
GuildF-2512E深みのある響きが特徴

これらのモデルは、初心者から中級者まで幅広く評価されています。購入時には、自分の演奏スタイルや予算に合わせて選ぶと良いでしょう。

12弦ギターを長く楽しむためのメンテナンス

12弦ギターは弦の本数が多いため、日常のメンテナンスが大切です。特に弦の張力が強いため、ネックやボディへの負担を減らすために次の点を意識しましょう。

  • 定期的に弦を交換する(弦が錆びたり切れやすくなる前に)
  • 湿度管理を行う(乾燥や湿気がギターに影響しやすい)
  • 長期間使わないときは少し弦を緩めておく

また、指板やボディは専用のクロスで軽く拭いてあげると、きれいな状態を保ちやすくなります。愛着を持ってメンテナンスすることで、長く良い音を楽しめます。

まとめ:12弦ギターで広がる音楽表現と楽しみ方

12弦ギターは、独自の音色や響きを活かしてさまざまな音楽表現を楽しめる楽器です。初心者でも少しずつ慣れていけば、その豊かなサウンドを十分に味わうことができます。

演奏やメンテナンスのコツを押さえ、自分に合ったモデルを選ぶことで、音楽の幅が大きく広がるでしょう。ぜひ12弦ギターの魅力に触れて、音楽の世界をさらに深く楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

4歳でピアノを始め、大学ではキーボード担当としてバンド活動に没頭。社会人バンドも経験し、長年「音を楽しむ」スタンスで音楽と向き合ってきました。これから楽器を始めたい人や、バンドに挑戦してみたい人に向けて、音楽の楽しさを発信しています。

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