ギターを使った作曲初心者のための基本ステップ

ギターで作曲を始めたい方に向けて、まず押さえておきたい準備や基本の流れをわかりやすくご紹介します。
ギターで作曲する前に知っておきたい準備
ギターで作曲を始める前には、まず自分のギターの状態を確認することが大切です。弦が古くなっていないか、チューニングは合っているかをチェックしましょう。きちんと音が出る状態にしておくことで、気持ち良く作曲に集中できます。
また、作曲専用のノートや録音アプリを準備しておくと、思いついたフレーズやアイデアをすぐ記録できます。スマートフォンのボイスメモ機能も便利です。さらに、自分が普段よく聴く好きな楽曲をいくつか分析して、どんなコードやメロディが使われているかを簡単にメモしておくと、作曲のヒントになります。
作業の環境も大切です。静かな場所や、自分がリラックスできるスペースを選びましょう。自分のペースで楽しみながら、まずは「音を出してみること」から始めてみると良いでしょう。
コード進行の作り方と覚えやすいパターン
ギター作曲の基礎となるのはコード進行ですが、難しく考える必要はありません。まずはよく使われる簡単なコード進行を覚えておくと、曲作りがスムーズに進みます。たとえば「C→G→Am→F」や「G→Em→C→D」などは、多くの曲で使われています。
最初は下記のような基本パターンから始めてみましょう。
パターン名 | コード例 | 特徴 |
---|---|---|
王道進行 | C→G→Am→F | ポップスに多い |
カノン進行 | C→G→Am→Em→F→C→F→G | 覚えやすい流れ |
4つ打ち進行 | G→D→Em→C | 明るく軽快な印象 |
これらのコードをギターで鳴らしてみながら、自分の好きなリズムやテンポで弾いてみると、自然とメロディも浮かびやすくなります。少しずつバリエーションを増やしていくことで、作曲の幅も広がります。
メロディを考えるときのコツとポイント
メロディを作るときは、複雑に考えずシンプルな音の流れから始めると良いでしょう。コードを鳴らしながら、口ずさんでみたり、ギターの高音弦を使って音を探ってみるのも効果的です。まずは「なじみやすい」「覚えやすい」メロディを心がけましょう。
また、メロディ作りで悩んだ場合は、好きな曲を参考にフレーズを真似してみたり、音階(ドレミファソラシド)にそって一音ずつ弾いてみるのもおすすめです。繰り返しのフレーズや、最後に少しだけ違う音にするパターンもよく使われています。
メロディが浮かんだら、すぐに録音して記録しておく習慣をつけると良いです。後で聴き返したときに、客観的にメロディの良し悪しを判断できるため、次回の作曲にも役立ちます。
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ギター作曲に役立つ実践テクニック

ギターでの作曲をより楽しく、個性的に仕上げるための実践的なテクニックをご紹介します。
コード進行にリズムを加える方法
コード進行が決まったら、次はリズムを工夫してみましょう。単調なストローク(上下の弾き方)だけでなく、様々なパターンを試すことで曲の雰囲気が大きく変わります。たとえば「ダウンストロークだけ」「アップとダウンを組み合わせる」「チャッというミュート音を入れる」といった方法があります。
簡単なリズムパターンを表でまとめます。
パターン | 主な特徴 | 使う場面 |
---|---|---|
4分ストローク | 基本のリズム | ポップ・バラード |
8ビート | 軽快な印象 | ロック・J-POP |
ミュート奏法 | 音を短く切る | ファンキーな曲 |
自分が「この曲は明るい雰囲気にしたい」「少ししっとりさせたい」など、イメージに合わせてリズムを変えていくと、よりオリジナル性のある楽曲になります。いろいろなリズムをギターで弾いて体感してみましょう。
カポタストやチューニングの活用アイデア
カポタスト(カポ)を使うと、同じ指の形で違う高さの音を出すことができます。たとえば「C」のコードを押さえたまま2フレットにカポをつけると、「D」のような響きになります。これにより、声の高さや曲調に合わせて簡単にキーを変えられます。
また、チューニングを標準(レギュラー)から変える方法もあります。たとえば6弦だけを1音下げる「ドロップD」や、全ての弦を半音下げる方法などがあり、新しい響きを発見できることがあります。これらの工夫で、いつもと違うアイデアが湧きやすくなります。
カポやチューニングを使う際は、普段と違うコード表を用意しておくと便利です。自分に合った高さや響きを試しながら作曲の幅を広げていきましょう。
弾き語りで曲を仕上げるための練習方法
作曲した曲を弾き語りで仕上げるには、ギターの演奏と歌を合わせる練習が不可欠です。最初から完璧を目指すのではなく、ゆっくりテンポでコードとメロディを合わせていくことが大切です。
まずは、次のステップで練習してみましょう。
- ギターだけでコード進行を繰り返し練習する
- 歌詞を見ながら、メロディ部分だけを口ずさむ
- ゆっくりテンポでギターと歌を同時に合わせる
- 間違えても止まらず、最後まで弾き語る
録音して聴き返すことで、歌とギターのバランスやリズムのズレを確認できます。繰り返し練習することで、徐々に自分のスタイルが身についていきます。
バンドや他の楽器と合わせるための工夫

作曲した曲をバンドや複数の楽器で演奏する場合、アレンジや構成にも工夫が必要です。ポイントを押さえて楽しく合わせてみましょう。
作曲した曲の構成を決めるポイント
曲の全体構成を決めることは、バンドで演奏する際にとても重要です。最初に「イントロ」「Aメロ」「サビ」「アウトロ」など、各パートをざっくり分けてみるとイメージしやすくなります。
たとえば以下のような構成があります。
構成部分 | 主な役割 | 長さの目安 |
---|---|---|
イントロ | 曲の導入、雰囲気作り | 4〜8小節程度 |
Aメロ | メインの歌部分 | 8〜16小節程度 |
サビ | 盛り上がる部分 | 8〜16小節程度 |
構成の順番やパートの長さは自由に変えられます。全体の流れを紙に書き出したり、メンバーと話し合いながら決めていくことで、よりバランスの取れた曲に仕上がります。
他の楽器とのアレンジや音の重ね方
バンドで演奏する場合、ギター以外のパートも想定してアレンジすることが大切です。たとえば、ベースは低音を支える役割、ドラムはリズムやグルーヴを作り出します。キーボードやパーカッションが入ることで、さらに音の広がりを加えられます。
アレンジの基本は「各楽器がぶつからないように役割を分担する」ことです。ギターが主役のフレーズを弾いている時は、他の楽器はシンプルに支える形にするなど、バランスを意識しましょう。
また、楽器ごとに音の高さ(音域)を分けることで、全体のサウンドがまとまりやすくなります。録音した音源を聴き比べたり、バンドメンバーとアイデアを出し合いながら調整してみてください。
曲を録音して確認するメリットと方法
曲作りやバンドアレンジでは、録音して聴き返すことが非常に役立ちます。自分が弾いている時には気づかない細かな部分や、全体のバランスを客観的にチェックできるからです。録音を繰り返すことで、より良いアレンジや演奏に近づけます。
録音方法はスマートフォンの無料アプリや、パソコン用の簡単な音楽ソフトを使えば十分です。バンド全体で録音するときは、各楽器ごとにパート録りをして後から合わせる方法もおすすめです。録音した音源はメンバー同士で共有し、意見交換するのにも便利です。
定期的に録音を活用することで、成長や改善点を実感しやすくなります。完成度の高いオリジナル曲を目指すためにも、録音習慣を身につけましょう。
よくある悩みと解決のヒント

ギター作曲でよくある悩みやつまずきやすいポイント、解決方法についてご紹介します。
作曲中に行き詰まったときの対処法
作曲中にアイデアが浮かばなくなった場合は、無理に考え続けず、一度ギターから離れてみるのも効果的です。散歩をする、他の音楽を聴く、まったく別のことをしてみると、自然と新しいひらめきが生まれやすくなります。
また、既存の曲のコード進行やリズムパターンを参考にしてみると、自分の曲作りにも新しい発見があります。身近な友人に演奏してもらって意見を聞くことも、行き詰まりを解消するヒントになります。
「完璧な曲を作ろう」と思いすぎず、まずは気楽に曲を形にしてみることが、作曲を長く続けるコツです。
ギター初心者が陥りやすいミスと注意点
ギター初心者の方がよく陥るミスとしては、最初から難しいコードを使ってしまい、指が動かなくて挫折するケースがあります。まずは無理のないコード進行や、押さえやすいポジションから始めると続けやすいです。
また、チューニングがズレたまま演奏してしまうと、どんなに良い演奏でも音がきれいに響きません。演奏前には必ずチューニングを確認しましょう。弦の張り替えも定期的に行うと、指が痛くなるのを防げます。
早く上達したい気持ちから長時間練習しすぎてしまうこともありますが、無理なく短い時間を毎日続けることが、結果的に上達への近道になります。
独学とレッスンそれぞれのメリット
ギター作曲を独学で進める場合、自分のペースで好きな曲やスタイルにチャレンジできるのが最大のメリットです。教材や動画など情報も豊富で、気軽に始められます。ただし、自己流ではクセがつきやすく、分からない点が解決しにくいこともあります。
一方、レッスンに通う場合は、講師から直接アドバイスがもらえたり、効率的な練習方法を教えてもらえる点が利点です。人前で弾くことにも自然と慣れていきますが、費用や通う手間を考慮する必要があります。
方法 | 主なメリット | 注意点 |
---|---|---|
独学 | 自分のペースで学べる | 独りよがりになりやすい |
レッスン | 正しい演奏や作曲が学べる | 費用や時間が必要 |
それぞれの特徴を比べて、自分に合った方法を選んでみましょう。
まとめ:ギター作曲の魅力と上達の近道
ギターで作曲を始めると、自分だけの音楽を自由に表現できる楽しさを感じられます。最初はシンプルなコードやメロディからスタートし、少しずつ自分のアイデアや工夫を加えていくことで、無理なく続けられます。
「完璧さ」を求めすぎず、小さな曲でも仕上げてみることが上達のポイントです。録音や他の人との演奏を通して経験を積むことで、自然と自信がついていきます。ぜひ気軽な気持ちでギター作曲にチャレンジしてみてください。
幅広く使い勝手の良い音、バランスの良い弾き心地を追求した初心者用のエレキギターセット。
色も豊富!まずは音を鳴らしてエレキギターを楽しもう!
