ギター初心者が知っておきたいdimコードの基本と押さえ方

ギターを始めたばかりの人がつまずきやすいコードのひとつが「dimコード」です。ちょっと難しそうに感じますが、ポイントを押さえればスムーズに覚えられます。
dimコードとはどんな役割を持つコードか
dimコード(ディミニッシュコード)は、独特の不安定な響きが特徴です。楽曲の中では、主に別のコードへ移るための「つなぎ」として使われることが多いです。この響きが入ることで、曲全体に変化や緊張感が生まれます。
たとえば、C→C#dim→Dmという進行では、dimコードが間に入ることで一瞬のスパイスとなり、次のコードが際立ちます。dimコードは、通常のメジャーやマイナーコードより登場回数が少なめですが、知っているとアレンジの幅が広がります。
ギターでdimコードを押さえる時の注意点
ギターでdimコードを押さえる際は、指の配置やフォームに気をつけることが大切です。dimコードは指を広げて押さえるパターンが多いため、無理に力を入れすぎると指が疲れてしまいます。
また、指先がしっかり弦を押さえていないと、音が濁りやすくなります。フォームを一度に覚えようとせず、ゆっくりと確認しながら指を置くのがコツです。音がきちんと鳴っているか、一つひとつの弦でチェックしましょう。
初心者でも覚えやすいdimコードのフォーム
初心者が覚えやすいdimコードは、シンプルなフォームから始めると良いです。たとえば、1フレットと2フレットを使うBdimやCdimは、比較的指が届きやすいです。下記に代表的なdimコードのフォーム例を紹介します。
・Bdim(1フレット基準のフォーム)
・Cdim(3フレット基準のフォーム)
これらは、薬指と小指が隣り合う形になるため、手が小さい人でも押さえやすいです。最初は指が動きにくく感じますが、毎日少しずつ練習すると自然に覚えられます。
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実践的なdimコードの押さえ方とポジション紹介

dimコードは押さえる場所によって響きが変わります。6弦・5弦・4弦をルート(基準音)にした押さえ方を理解すると、さまざまなキーで活用できるようになります。
6弦ルートでのdimコードの押さえ方
6弦ルートでのdimコードは、エレキでもアコギでもよく登場します。6弦を基準に音を作ることで、低音がしっかりと響きます。代表的なフォームは、バレーコードの形がベースになっています。
たとえば、6弦5フレットを人差し指で押さえ、他の指で4・5・7フレットを押さえるパターンが一般的です。表で簡単にまとめると、
弦(番号) | 指の位置 |
---|---|
6 | 5F |
4 | 6F |
2 | 5F |
このような押さえ方になります。指の動きに慣れないうちは、フォームを分解して一つずつ押さえる練習をしましょう。
5弦ルートでのdimコードの押さえ方
5弦ルートでのdimコードは、高音側に響きやすく、明るいコード進行の中でもアクセントとして使われます。5弦を基準にしたフォームは、人差し指と薬指を使って3~4フレットを押さえる形が基本です。
たとえば、5弦3フレットに人差し指、4弦4フレットに中指、2弦3フレットに薬指など、指を交互に配置します。同じフォームが3フレットごとに移動できるので、一度覚えれば他のキーにも応用が効きます。
初心者は、まず5弦ルートの簡単なポジションでフォームを固め、音がきれいに響くように意識しましょう。
4弦ルートでのdimコードの押さえ方
4弦ルートのdimコードは、高い音域で使われることが多いです。小さなフォームで押さえられるので、指が短めでも扱いやすい魅力があります。
基本形は、4弦7フレットに人差し指、3弦8フレットに中指、2弦7フレットに薬指で押さえる形です。短い距離で指を動かせば良いので、速い曲やテンポの早いフレーズでも使いやすいです。
この押さえ方も、3フレットごとに移動して使えるため、いくつかのポジションを覚えておくと便利です。
dimコードを効果的に使うための練習方法と応用

dimコードはポイントを押さえた練習をすれば、曲の中でも自然に使いこなせるようになります。応用テクニックやおすすめのパターンを紹介します。
平行移動を活用したdimコードの応用例
dimコードのフォームは3フレットごとに同じ形でずらせる特徴があります。これを「平行移動」と呼び、覚えると一気に演奏の幅が広がります。
たとえば、Cdimのフォームをそのまま3フレット上のFdimに移動すると、同じ形で別のdimコードになります。これにより、キー変更や転調にも柔軟に対応可能です。練習時は、ひとつのフォームを少しずつずらして、違う場所で押さえてみましょう。
この平行移動の感覚を身につけておくと、難しいコード進行もスムーズに演奏できるようになります。
コード進行の中でのdimコードの使い方
dimコードは、その不思議な響きでコード進行にアクセントを加えられます。たとえば、G→G#dim→Amという流れでは、dimコードが間に入ることで流れに変化が生まれます。
よく使われる進行としては、主に次のようなパターンがあります。
・C→C#dim→Dm
・E→Edim→F
・A→Adim→Bm
これらの進行を何度も繰り返し練習すると、自然とdimコードの使い方が体に染みついてきます。自分の好きな曲の中でdimコードを探してみるのも良い方法です。
よく使われるdimコードパターンとその響き
実際によく使われるdimコードのパターンは、短いフレーズや曲の途中にさりげなく登場します。dimコードの響きは、独特の「緊張感」や「切なさ」を演出するのに役立ちます。
たとえば、バラードやジャズの曲では、dimコードが繰り返し使われていることがあります。実際に弾いてみると、コード進行全体の雰囲気がぐっと深くなるのを感じることができます。
この独特な響きを活かすことで、演奏の表現力を高めることができます。いくつかのパターンを覚えて、実際のフレーズや曲に取り入れてみましょう。
dimコードの構成音や理論をわかりやすく解説

dimコードの仕組みや構成音を知ると、より納得して押さえ方や使い方が理解できるようになります。難しそうに感じる理論も、ポイントを絞れば覚えやすいです。
dimコードの構成音と音の重なり方
dimコードは、基準となる音(ルート)、小三度(ルートから3つ分の音)、減五度(ルートから5つ分の音が半音下がる)、さらにもう一つ小三度を重ねた音で成り立っています。
たとえば、Cdimなら「C・E♭・G♭・A」の4つの音で構成されます。これらの音は、ピアノやギター上でも等間隔(3つ分ずつ)に並んでいるのが特徴です。
この重なり方が、dimコード特有の響きを生み出しています。
3フレットごとに繰り返されるdimコードの特徴
dimコードは、同じフォームを3フレット分ずつずらしても、構成音が同じ組み合わせを持ちます。これが「3フレットごとに繰り返される」という特徴です。
この特徴があるため、覚えたフォームをそのまま3フレット横に移動させるだけで、違うdimコードとして使えます。たとえば、Cdimを3フレット上げればE♭dim、そのさらに3フレット上げればG♭dimとなります。
この性質を活かすと、指板全体でdimコードを自在に使いまわせるようになります。
dimコードとm♭5コードの違いと関係性
dimコードと似た名前に「m♭5コード(マイナー・フラット・ファイブ)」があります。両者は音の作り方が似ていますが、大きな違いがあります。
コード名 | 構成音例 | 主な特徴 |
---|---|---|
dimコード | C・E♭・G♭・A | 4つの音で構成 |
m♭5コード | C・E♭・G♭ | 3つの音で構成 |
m♭5コードは3つの音のみで、dimコードは4つの音が重なっています。この違いが響きや使い方に影響しています。
まとめ:ギターでdimコードを押さえて演奏の幅を広げよう
dimコードは、最初は難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえて練習すると着実に身につきます。3フレットごとの平行移動や、実際の曲での使い方を覚えることで、表現の幅が広がります。
基本の押さえ方や構成音を理解し、さまざまなコード進行に取り入れてみてください。dimコードをマスターすることで、ギター演奏がさらに楽しくなります。
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