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アコースティックギターを始めるのに必要なものと選び方をわかりやすく解説

アコースティックギターを始めたいけれど、何を揃えればいいかわからないという人は多いです。まずは必要最低限の持ち物を押さえれば、無駄な出費を避けてスムーズに練習を始められます。ここでは本体から小物、メンテナンス用品まで、初期にそろえておきたい道具と選び方のポイントをわかりやすく紹介します。読み進めれば、自分に合ったギター環境を整えられるようになります。

目次

アコースティックギターを始めるのに必要なものはこれだけで大丈夫

ギター本体

アコースティックギター本体は最初に用意するもっとも重要なアイテムです。サイズや形状、弦の種類で弾き心地や音の傾向が変わりますが、まずは手に取って弾きやすいものを選ぶのが基本です。試奏できる環境があるなら必ず触れて、ネックの太さやボディの抱えやすさを確かめてください。

新品以外に中古も選択肢になりますが、ネックの反りやフレットの消耗、ブリッジ周りの状態は確認が必要です。弦は通常スチール弦ですが、ナイロン弦(クラシックギター)は指への負担が少ないため指先が痛くなりやすい人に向きます。ピック弦の交換がしやすいか、チューニングが安定するかもチェックポイントです。

持ち運びや収納のことも考えて、ケースに入れたときのサイズや重さも確認してください。最初は高価なモデルでなくても、信頼できるブランドの入門機で十分に楽しめます。

チューナー

チューナーは正しい音程で演奏するために欠かせない道具です。クリップ式のチューナーはヘッドに取り付けるだけで振動を感知して精度良く合わせられます。スマホアプリのチューナーも手軽で便利ですが、練習環境や騒音がある場所ではクリップ式の方が安定します。

チューナーの基本操作は簡単で、弦を弾いて表示の矢印やランプでチューニングを合わせます。自動で最適な基準音(通常A=440Hz)を選ぶ機能があるモデルを選ぶと安心です。電池式か充電式かも確認しておくと良く、電池残量が練習中に切れないよう替えの電池を用意しておくと安心です。

また、チューニングだけでなくメトロノーム機能を備えたモデルもあり、練習効率を上げたい人には便利です。初めはシンプルな機能で十分ですが、使い勝手の良さは長く使う上で重要です。

ピック

ピックは指弾きではない場合に必須の小物で、材質と厚さで音色や弾き心地が変わります。薄めのピックはコードストロークが軽やかで扱いやすく、厚めのピックはソロや粒立ちの良い音を出しやすいです。最初は複数の厚さを試して、自分の好みを見つけるのが良いでしょう。

形や素材もいろいろありますが、標準的な形のものをいくつか用意しておくと使い分けができます。消耗品なので予備を持っておくと安心です。ピックホルダーやケースに入れておくと紛失しにくくなります。

ピックの持ち方や角度で音のニュアンスが変わるため、いくつか試して自分に合う握り方を探すことをおすすめします。厚さの違いがわかりやすいセット品を購入すると比較しやすく、コストパフォーマンスが高いです。

予備の弦

弦は消耗品なので、予備を用意しておくことが大切です。演奏中に切れることもあるため、すぐ交換できるようにスペアを持っておくと安心です。弦の種類はライトゲージやミディアムゲージなどがあり、指の力や好みの音に合わせて選びます。

弦の素材はブロンズ系やフォスファーブロンズなどが一般的で、音色や耐久性が異なります。購入時はギターの弦長や用途に合わせた規格を確認してください。初めてなら信頼できるメーカーのライトゲージを1〜2セット用意しておくと扱いやすいです。

弦交換の頻度は演奏量や汗、保管状態で変わりますが、音が曇ってきたら交換を検討してください。交換方法は基本的な工具があれば自分で行えますが、不安な場合は楽器店でお願いするのも良い選択です。

ギグバッグやケース

ギグバッグやハードケースは持ち運びや保管でギターを守るために重要です。軽くて持ち運びやすいギグバッグは練習や移動が多い人向けで、内ポケットに小物を入れられるタイプが便利です。ハードケースは外部からの衝撃に強く、長期保存や宅配時の保護に向いています。

選ぶ際はクッション性やジッパーの強度、ストラップの付け心地を確認してください。雨や湿気対策として防水性のある素材のものを選ぶのもおすすめです。ギグバッグは価格も手ごろなものが多いので、まずは実用重視で選んでも問題ありません。

持ち運びの頻度が少ない場合でも、ケースに入れて保管すると温度や湿度の影響を受けにくくなります。特に季節ごとの環境変化が激しい場所では、適切なケースで保護することが大切です。

ギタースタンド

ギタースタンドがあると練習の合間にサッと置けるため、演奏頻度が上がります。床置きタイプや折りたたみ式、ウォールハンガーなど用途に合った形を選べます。安定感のあるものを選ぶと倒れる心配が少なく安心です。

スタンドの材質やゴムパッドの保護力も確認すると良いでしょう。ネックを支える部分に傷がつかないようクッション性のあるモデルがおすすめです。見た目もインテリアに合うものを選べば部屋の雰囲気を損ねません。

複数本持つ予定がある場合はラック型のスタンドを検討すると省スペースで管理できます。頻繁に立って弾くなら高さや角度が調整できるタイプが便利です。

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最初に揃えるときの選び方と予算の目安

ボディサイズと弾きやすさの違い

アコースティックギターはボディサイズにより抱えやすさと音の特性が変わります。小ぶりなサイズ(コンパクトやパーラー)は体の小さい人や女性に向き、抱えやすくて取り回しが良いです。音量は控えめですが、バランスの良い音が出せます。

一方、ドレッドノートなど大型ボディは低音が豊かで迫力あるサウンドになりますが、体格によっては抱えにくく感じることがあります。弾き語りやダイナミックな演奏がしたい人に向きます。試奏の際は座った状態と立った状態の両方で抱えやすさを確かめてください。

ネックの幅や厚さも弾きやすさに直結します。コードが押さえにくければ練習の意欲に影響するため、自分の手に合うかどうかを重視しましょう。予算内で複数種を比べることができれば、満足度の高い選択ができます。

材質と音質の簡単な見分け方

ギターの材質は音質に影響します。トップ材(表板)は音の響きに直接関係し、スプルース系は明るく伸びのある音、シダー系は暖かく丸みのある音が特徴です。サイドやバックの材質も音の反射や低音の出方に影響します。

見た目だけで判断せず、実際に弾いて音の響きや持続時間を確かめると良いです。ラッカー塗装とサテン仕上げの違いも触って確かめると、好みの感触がわかります。店頭で複数の素材を弾き比べるのが最も確実です。

初心者向けの入門モデルはコストを抑えるために合板を使うことが多いですが、十分に音楽を楽しめる品質です。将来的に音質を追求したければ、単板トップのモデルを検討しても良いでしょう。

初心者セットは買っていいのか

初心者セットはギター本体にチューナー、ケース、ピック、ストラップなどがまとめて入っており、初めて揃えるには便利です。コストパフォーマンスに優れ、必要なものが一度に揃うため手間が少ないメリットがあります。

ただしセット品の品質はメーカーや価格帯で差があるため、中身を確認して必要なものが良質かどうか見極めることが大切です。安価なケースや付属弦はすぐに買い替える必要が出る場合もあるため、その点は覚悟しておきましょう。

楽器店での購入なら店員が状態をチェックしてくれることが多く、調整やアドバイスを受けられる点も安心材料です。通販で買う場合は返品やサポートの有無を確認しておくと安心です。

チューナーや弦のランクで変わる音

チューナーは精度や使いやすさが違うと、チューニングの精度に差が出ます。精度が高いと演奏の安定感が増すため、最初からあまりに安価なものを避けるのも一案です。スマホアプリは便利ですが、環境音の影響を受けやすい点に注意してください。

弦のランクや素材は音色と耐久性に大きく影響します。良質な弦は響きが豊かで持ちがよく、頻繁な交換頻度を下げられます。初期費用を抑えたい場合でも、少なくとも一本は信頼できるメーカーの弦を用意しておくと違いが実感できます。

交換のしやすさやコストも含めて選ぶと長く快適に演奏できます。練習量が多い人は耐久性重視、音色を重視する人は素材をチェックすると良いです。

ケースとスタンドの耐久性チェック

ケースやギグバッグはクッション性やジッパーの耐久度、ストラップの縫い目などを確認して選ぶと安心です。軽さを優先するあまり保護力が不足すると、移動時に傷やダメージを受けやすくなります。

スタンドは接地面のゴムやパッドがしっかりしているか、倒れにくい設計かを確認してください。特に家庭内に子どもやペットがいる場合は安定性の高いモデルを選ぶと事故を防げます。長く使うことを考え、購入前に材質や作りをチェックしてください。

店舗購入と通販のメリット比較

店舗購入は試奏や店員のアドバイス、調整サービスが受けられる点が大きな利点です。実物を確認してフィット感や音色を確かめられるため、初めての買い物には安心感があります。地域の楽器店を利用するとメンテナンスや相談もしやすいです。

通販は品揃えが豊富で価格比較がしやすく、地方在住でも選択肢が広がります。ただし実物を確認できないので、返品ポリシーや配送時の保証を事前に確認しておくことが重要です。購入後の調整を受けられるかどうかもチェックしましょう。

自分の優先度に合わせて、まずは店舗で試奏してから通販で同等のモデルを探す方法もあります。どちらにも利点があるため、目的や状況に応じて選んでください。

あると練習がはかどる便利アイテム

メトロノームやリズム練習ツール

メトロノームはリズムを安定させる基本アイテムです。テンポを示す機器で、拍を視覚や音で確認しながら練習すると徐々に正確なリズム感が身につきます。アナログタイプやデジタルタイプ、スマホアプリ型など用途に合わせて選べます。

リズム練習用のスマホアプリや小型のリズムマシンは、拍の種類や強弱を設定できるので表現力の幅を広げるのに役立ちます。練習時にテンポを少しずつ上げていくと、安定して速いフレーズも弾けるようになります。短時間でも毎日使うことで効果が実感できるでしょう。

譜面台と教本で効率よく練習

譜面台は座って弾くときに楽譜や教本を見やすく保てる便利な道具です。高さや角度が調整できるものを選ぶと、姿勢の負担を減らせます。軽量で折りたたみできるタイプは収納や持ち運びにも便利です。

教本は自分のレベルに合ったものを選ぶとモチベーションが続きやすく、曲の構成やコード進行の理解が進みます。写真や図解が多い本は視覚的に学びやすいですし、伴奏譜やTAB譜がついていると実践練習に役立ちます。定期的に見直して進度を確認すると効果的です。

カポタストで簡単に転調

カポタスト(カポ)は弦に取り付けるだけでキーを上げられる便利な道具です。曲のキーを自分の声域に合わせたいときや、開放弦の響きを活かしたい場面で重宝します。素材や締め付けの強さで弦のピッチ安定性が変わるため、品質の良いものを選ぶとチューニングが崩れにくいです。

使い方は簡単で、フレット上に均等に装着するだけです。曲によってはカポを使うとコードフォームが楽になることもあります。初めて使うときは音のずれがないかチューニングを再確認してください。

ストラップで立って弾く準備

ストラップは立って演奏する際に必要なアイテムです。幅が広めのものを選ぶと肩への負担が軽減されます。ギターにストラップピンがない場合は取り付け方法を確認してから購入してください。

長さ調整が簡単なタイプやクッション付きのものは長時間の演奏でも疲れにくく便利です。色やデザインのバリエーションも多いので、見た目で気に入ったものを選ぶと気分よく演奏できます。安全面ではしっかり固定できる金具が付いているか確認しましょう。

録音アプリで演奏を見直す

スマホやタブレットの録音アプリを使うと、自分の演奏を客観的に確認できます。リズムやテンポ、音のバランスを後で聞き返すことで改善点が見つかりやすくなります。簡単な録音機能があるアプリは無料でも使えるものが多いです。

録音したものを繰り返し聞くと、クセやミスが明確になり、次回の練習で対策を立てやすくなります。高音質で録りたい場合は外付けマイクを検討すると良いですが、まずはスマホの録音だけでも十分効果があります。

オンライン教材と動画活用法

オンライン教材や動画は場所と時間を選ばず学べる利点があります。好きな曲の弾き方やテクニックを動画で確認し、スロー再生やループ機能を使って部分練習することができます。自分のペースで学べる点が魅力です。

ただし情報の質は提供者によって差があるため、評価やレビューを確認して信頼できる教材を選ぶことが重要です。定期的に見直して新しい技術や表現方法を取り入れると、演奏の幅が広がります。

メンテナンスとトラブル対処に必要な道具

弦交換に必要な工具と基本手順

弦交換には新しい弦、ニッパー、弦を巻くためのツールがあると便利です。基本手順は古い弦を外し、ペグを緩めて弦を取り外し、新しい弦を順に取り付けて適切なテンションまでチューニングすることです。弦をきれいに巻くことがチューニング安定につながります。

弦交換時は弦の種類とゲージを確認し、順番に作業すると効率的です。最後にチューニングを何度か合わせながら伸びを取ると、安定した状態で演奏できます。初めは時間がかかるかもしれませんが、慣れれば短時間で交換できるようになります。

ストリングワインダーとニッパーの使い方

ストリングワインダーはペグの巻き取りを早くする道具で、作業時間を短縮できます。ニッパーは余分な弦を切るために使います。使用時はフレットやボディを傷つけないよう注意して扱ってください。

ワインダーを使うと手首の負担が軽くなり、交換作業がスムーズになります。ニッパーで弦を切る際は切断面が鋭くなるため、切った後の端をきれいに処理して怪我や他の楽器パーツへの損傷を防ぎましょう。

指板とボディのクリーニング用品

指板やボディの掃除には柔らかい布、専用クリーナー、保湿用の指板オイルなどが役立ちます。汚れや汗を放置すると木材にダメージが出ることがあるため、演奏後に軽く拭く習慣をつけると良いです。

指板に使うオイルは使用頻度を守って適量を使うと、木材の乾燥を防ぎ長持ちさせられます。ボディの汚れは適切なクリーナーで拭き取り、研磨剤が入っていない製品を選ぶと塗装に優しいです。日頃の手入れで見た目も音質も保てます。

ネックの反りや音が狂った時の確認点

ネックの反りや音程のズレが気になるときは、まずチューニングと弦の張り具合を確認してください。さらに温度や湿度の影響でネックが変形することがあるため、保管環境をチェックします。サドル高やトラスロッドの調整が必要な場合は慎重に扱うか、専門店に相談することをおすすめします。

軽度の調整なら自分で行える場合もありますが、作業を誤ると楽器を傷めることがあります。確信が持てない場合は楽器店で診てもらうと安心です。定期的にチェックして問題を早めに発見する習慣をつけると大きなトラブルを避けられます。

弦が切れた時の応急対応方法

演奏中に弦が切れたら、まず切れた弦の破片で手や周囲を傷つけないよう注意して回収します。予備の弦があればすぐに交換作業に入れますが、その場ですぐ替えられない場合は曲を中断してチューニングを整えるか、別の演奏方法に切り替える工夫が必要です。

切れた原因を確認して、錆や磨耗が原因なら弦交換のタイミングを見直してください。ライブや人前での演奏前には必ず弦の状態をチェックしておくと安心です。予備弦を携帯しておく習慣があると安心感が増します。

保管時の湿度温度管理のポイント

ギターは木材が主成分なので湿度と温度の変化に敏感です。理想的には湿度は40〜60%程度、温度は極端に高すぎたり低すぎたりしない環境が望ましいです。乾燥が強い季節は指板の割れやネックの反りが起きやすく、湿度が高すぎると膨張やカビの原因になります。

湿度管理には加湿器や除湿剤、ケース内の湿度調整パックが有効です。長期間保管する場合は気温変化の少ない場所に置き、直射日光や暖房の近くは避けてください。定期的にチェックして適切な環境を保つことで楽器の寿命を延ばせます。

まずはこのセットで安心して演奏を始めよう

初めて始めるなら、ギター本体、チューナー、ピック、予備弦、ギグバッグまたはケース、ギタースタンドの6点があれば安心です。これだけあれば演奏環境が整い、練習や持ち運び、保管にも困りません。

これに加えてメトロノームや譜面台、カポ、ストラップといった便利アイテムを徐々に揃えていけば、より快適に練習が続けられます。メンテナンス用品も揃えておけば楽器を良い状態で長く使えますので、まずは基本セットから始めて必要に応じて追加していくと良いでしょう。

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この記事を書いた人

4歳でピアノを始め、大学ではキーボード担当としてバンド活動に没頭。社会人バンドも経験し、長年「音を楽しむ」スタンスで音楽と向き合ってきました。これから楽器を始めたい人や、バンドに挑戦してみたい人に向けて、音楽の楽しさを発信しています。

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