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リードギターとバッキングギターの違いがすぐ分かる!役割・音作り・練習法まで徹底解説

ギターを始めたばかりだと、リードギターとバッキングギターの違いがわかりにくいことがあります。どちらも同じ楽器でも、役割や音作り、練習法が全く違うため、知っておくと上達が早くなります。ここでは聴き分けや機材、練習のポイントまで、実際の演奏にすぐ役立つ内容をやさしくまとめます。

目次

リードギターとバッキングギターの違いがすぐ分かるガイド

メロディを弾くか伴奏で支えるかの違い

リードギターは主にメロディやソロを担当し、曲の「顔」となる部分を担います。単音でフレーズを弾いたり、歌の合間に目立つソロを入れたりするので、音の出し方やフレーズの構築が重要です。聞き手の注意を引くため、フレーズの強弱や表現力が求められます。

バッキングギターは和音やリズムで曲全体を支えます。コードを鳴らして歌や他の楽器の土台を作る役目で、タイミングの正確さや音の抜け具合が大切です。場面によってはカッティングでアクセントを入れたり、ストロークでグルーヴを作ったりします。

どちらも耳を鍛えることが重要です。リードはフレーズの聞き取り、バッキングはコード感とリズムの把握が上達の近道になります。

求められる音色とエフェクトが異なる

リードは音が前に出ることが求められるため、歪みやオーバードライブ、リバーブ、ディレイなどで音を伸ばしたり色付けしたりします。フレーズを際立たせるために、モジュレーション系で広がりを出すことも多いです。音色は派手すぎず曲に合うバランスを意識します。

バッキングは曲全体を支えるため、過度な歪みやエフェクトは避けることが多いです。クリーントーンや軽いブーストでコードの響きを保ち、必要に応じてコーラスやコンプレッサーで厚みを出します。アタックや抜けの良さを優先し、ボーカルを邪魔しない音作りが基本です。

どちらの音作りでも重要なのはバンド内での立ち位置を意識することです。曲ごとにリードとバッキングの音量やエフェクトの使い分けを調整しましょう。

必要な技術と練習の種類が違う

リードにはスケールやフレーズ構築、ベンドやビブラートなど細かな表現技術が必要です。速いフレーズを弾くためのピッキング練習や、耳でフレーズをコピーする力も重要になります。一音一音のニュアンスに気を配りながら練習しましょう。

バッキングはコードチェンジの正確さ、リズムキープ、ストロークやカッティングのパターンを安定して弾く力が必要です。テンポを落として確実に押さえる練習や、リズムに合わせたダイナミクスの調整を繰り返すと効果的です。

どちらも共通して必要なのはリズム感と耳のトレーニングです。役割に合わせた練習を積んでいくことで、それぞれの技術が自然に身についていきます。

両方できるとバンドでの立場が強くなる

リードとバッキングの両方をこなせると、バンド内での幅が広がります。曲によって役割を切り替えたり、欠員時にフォローしたりできるため、重宝される存在になります。アレンジ提案の幅も増えて、曲作りに参加しやすくなります。

具体的には、ライブでのセットリストに応じて音作りを素早く切り替えられることや、録音で複数パートを担当できることが利点です。両方の視点を持つことで、他メンバーとのコミュニケーションもスムーズになります。

どちらか一方に偏らず、両方の基礎を持っておくと音楽性が深まり、バンド活動がより楽しくなります。

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演奏での役割とバンドでの位置

バッキングはリズムと和音で曲の土台を作る

バッキングギターは曲のリズムと和音で全体を支えます。コード進行を正確に刻み、テンポを安定させることでボーカルやリードが安心して演奏できる土台を作ります。音の厚みや和音の響きで曲の雰囲気を決める役割もあります。

リズム面ではバンドのグルーヴを保つことが重要です。ドラムやベースと呼吸を合わせ、強拍と裏拍のバランスをコントロールします。コードのボイシングや省略も工夫して、混ざり合う音を整理することが求められます。

また、曲の盛り上がりに応じてストロークの強弱やカッティングのパターンを変えることで、全体の流れを自然に演出できます。安定した演奏がバンド全体の信頼につながります。

リードは旋律やソロで曲の顔を作る

リードギターはメロディやソロで曲の注目点を作ります。歌の補完やインスト部分で聴き手の耳を引く表現をするため、フレーズの構成力や表情づけが問われます。旋律を歌うようなフレージングが重要になります。

ソロではダイナミクスをつけ、曲のピークを作ることで印象に残る演奏ができます。テンポとコード進行を理解し、ハーモニーに沿った音選びをすると自然に響きます。メロディを活かすために空間系やディレイなどの演出も有効です。

リードは聴衆に与える印象が大きいため、表現力を磨くことが演奏全体の質を上げます。

ベースやドラムとの合わせ方が変わる点

バッキングは特にベースとドラムに合わせる意識が強いです。ベースラインとコードの関係を意識し、ドラムのキックやスネアと呼吸を合わせてリズムを固めます。これによりグルーヴが生まれ、曲に一体感が出ます。

リードはベースやドラムと直接合わせる場面は少ないですが、ソロのタイミングやフレーズの終わり方でリズム隊と調和する必要があります。特にテンポチェンジやブレイクでは全員で合図を合わせることが重要です。

どちらの役割でも相手の音をよく聞くことが演奏の安定につながります。

ステージでの音量や聞かせどころの調整

ステージではボリューム調整が大切です。バッキングは全体を支えるため音量は控えめにしても存在感を出す工夫が必要です。カッティングやアクセントで空間を埋めると効果的です。

リードはソロやメロディを聞かせたい場面で音量やエフェクトを上げることが多いですが、曲の流れを壊さない範囲での調整が必要です。PAと相談して帯域ごとの整理をしてもらうと、ステージ上でのバランスが取りやすくなります。

音量だけでなく、聞かせどころを意識した演奏のメリハリも重要です。

複数ギタリストがいる場合の分担例

複数ギタリストがいる場合は役割分担を明確にすると演奏が締まります。例として、一人がクリーンでコードを鳴らし、もう一人が歪みでリードやリフを担当するパターンがあります。場面ごとに入れ替えることで表情の幅を広げられます。

和音の重なりを活かすためにボイシングを変えたり、ハーモニーラインを入れることで厚みを出すことも可能です。ライブ前に分担を決めておくと現場での迷いが少なくなります。

役割の柔軟性はバンドのアンサンブル力を高めます。

音作りと機材の選び方で変わる違い

アンプやペダルの使い分けの基本

アンプとペダルの組み合わせで音の方向性が決まります。クリーントーン重視ならアンプのクリーンチャンネルを活かし、エフェクトは最小限にします。歪みを使いたい場合はオーバードライブやディストーションで質感を整え、アンプのゲインとマスターをバランス良く設定します。

ペダルは順序も音に影響します。一般的にはチューナー→ダイナミクス系→歪み→モジュレーション→空間系の順でつなぐと扱いやすいです。場面に応じてペダルのオンオフを切り替え、瞬時に音色を変えられるようにしておくと便利です。

シンプルなセッティングから試して、自分の耳でバランスを確認することが大切です。

リード向けの歪みとモジュレーションの使い方

リードには歪みで芯を作りつつ、ディレイやリバーブで余韻を作るのが定番です。軽めのオーバードライブでアタックを整え、必要に応じて歪みを重ねて太さを出します。ディレイは短めの設定でリフレインを作るとフレーズが伸びやかに響きます。

モジュレーションは音に動きを与えるため、控えめに使うと自然です。フランジャーやコーラスを少し加えることで音が広がり、ソロがより印象的になります。使いすぎるとフレーズが埋もれるため、曲調に合わせて調整しましょう。

アクセントを付けたい箇所でのみ効果的に使うのがポイントです。

バッキング向けのクリーンやカッティング設定

バッキングではクリーントーンで和音がはっきり聞こえることが重要です。コンプレッサーを軽く使うと音の粒立ちが良くなり、カッティングのアタックが安定します。リバーブは短めにして空間を作りつつも、コードの輪郭を保ちます。

カッティングではピッキングの位置や右手の角度で音色が変わります。ミュートの強弱でグルーヴを調整し、ボーカルを邪魔しない音量で鳴らすことを意識してください。コードの省略やハイコードを使って音に抜けを作るのも有効です。

シンプルな調整で曲全体のまとまりが良くなります。

弦やピック選びが音に与える影響

弦ゲージやピックの硬さは音色や弾きやすさに直結します。太めの弦は音に芯が出てサスティンが増しますが、押さえに力が必要になります。軽めの弦は押さえやすく、カッティングや速弾きに向いています。

ピックは厚さでアタックが変わります。薄いピックはストローク時に柔らかい音になり、厚いピックは単音での明瞭さが増します。用途に合わせて使い分けるだけで演奏の表現力が広がります。

自分の演奏スタイルに合う組み合わせを見つけましょう。

宅録とライブでのセッティングの差

宅録ではヘッドルームやDI、アンプシミュレーターを活用して細かく音を作れます。マルチトラックで重ね録りする場合は、各パートの音量とEQを細かく調整できます。一方ライブではPA環境やステージの音響に合わせてシンプルにまとめる必要があります。

ライブではエフェクトの切り替えを確実にし、必要最低限の機材で安定した音を出すことが重要です。宅録で作った音をそのまま持ち込むのではなく、現場でのバランスを優先して調整してください。

状況に応じた柔軟な対応が求められます。

練習法と身につけるべき技術

代表的なバッキングパターンを覚える順序

バッキングの基礎は開放コードとストロークから始めるのがわかりやすいです。まずは簡単なコード進行でテンポキープに慣れ、次にカッティングやリズムパターンを加えていきます。徐々に少し複雑なボイシングや省略形を取り入れると表情が出せます。

次に、曲に合わせて実践的に練習すると身につきやすくなります。リズムに変化をつける練習や、ベースラインに寄せたフレージングを学ぶとバンドでの使い勝手が良くなります。習得は段階的に進めるのが負担が少なく続けやすいと感じられます。

定期的に録音して自分の演奏を確認することも効果的です。

効果的なリードフレーズの練習方法

リードはスケール練習と短いフレーズの反復が中心です。まずはペンタトニックやメジャースケールで指慣らしを行い、次に小さなフレーズをリズムに乗せて繰り返します。テンポを落として正確に弾けるようにし、その後徐々に速度を上げていくと安定します。

表現力を高めるためにベンドやビブラート、スライドを意識して練習してください。フレーズを区切って練習することで細かなニュアンスが身につきます。録音して聞き返すと、どこを改善すべきかが明確になります。

日々の短時間練習を積み重ねることで自然に弾けるようになります。

メトロノームでリズム感を鍛える練習

メトロノームはリズムの正確さを養うための基本ツールです。まずは四分音符に合わせてコードを刻む練習から始め、次に裏拍や三連符に合わせて弾く練習を行います。テンポを落として確実に合わせられるようにすると効果が出ます。

プレイ中に少し遅れたり進んだりしがちな箇所を見つけたら、その部分だけ繰り返して合わせると改善しやすいです。メトロノームの音に頼り切らず、ドラムやクリックトラックを想定して練習することも役立ちます。

継続的に行うことでバンド内での安定感が増します。

バッキングをコピーしてリード力を高める理由

バッキングをコピーすることでコード感や和声の理解が深まります。リードを弾く際はコード進行に沿った音選びが重要なので、伴奏を耳で再現することは大きな助けになります。和音の中でどの音が響くかを知ることでフレーズの説得力が増します。

また、バッキングを演奏しながらリードのタイミングを考える練習になるため、アンサンブル力が向上します。複数の視点を持つことでアレンジの幅が広がり、より自然なリードが生まれます。

色々な曲をコピーして経験値を増やしましょう。

よくあるミスと短期間で直す方法

よくあるミスはリズムのブレ、コードチェンジの遅れ、フレーズの雑さです。短期間で直すには、問題を細かく分けて部分練習することが有効です。例えばコードチェンジが遅い場合はその二つのコードだけを繰り返す練習を行います。

メトロノームを活用してテンポを落とし、正確さを確保してから速度を上げると良いです。録音して自分の演奏を客観的に聞くことで改善点が明確になります。小さな成功を積み重ねることで短期間でも着実に直せます。

焦らず段階的に取り組むことがポイントです。

両方を学んで演奏の幅を広げよう

リードとバッキングを両方学ぶことで、音楽の見え方が変わります。どちらも別々の技術と感性が必要ですが、両方を身につけるとアレンジの柔軟性やバンドでの貢献度が高まります。日々の練習に少しずつ取り入れて、自分の役割を選べる演奏者を目指してみてください。

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この記事を書いた人

4歳でピアノを始め、大学ではキーボード担当としてバンド活動に没頭。社会人バンドも経験し、長年「音を楽しむ」スタンスで音楽と向き合ってきました。これから楽器を始めたい人や、バンドに挑戦してみたい人に向けて、音楽の楽しさを発信しています。

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