Bmコードが難しいと感じたときの対処法

ギターを始めたばかりの方の多くが、Bmコードを押さえるのが難しいと感じます。指がうまく動かない、音がきれいに鳴らないと悩むことも多いですが、少しずつコツをつかむことで解決できます。
Bmコードをスムーズに押さえるためのポイント
Bmコードは人差し指で複数の弦を押さえる「バレーコード」と呼ばれる形が基本です。この押さえ方に慣れることが、Bmコード克服の第一歩となります。まずは、手首の角度を意識してみてください。手首を少し前に出すと、指がまっすぐ伸びやすくなり、弦への力も加わりやすくなります。
また、親指の置き方も重要です。親指はネックの裏側の真ん中あたりに軽く添えるようにし、力が入りすぎないよう注意しましょう。無理に力を入れすぎると指が疲れてしまい、きれいな音が鳴りにくくなります。最初は音がきれいに出なくても焦らず、1本ずつ指を置く練習から始めると進歩が感じやすくなります。
初心者におすすめのBmコードの簡単フォーム
難しいバレーコードにこだわらず、Bmコードを簡単な形で押さえる方法もあります。たとえば、3本だけ指を使う「ミニフォーム」なら、手の小さい方や初心者でも取り組みやすいです。次のような押さえ方が考えられます。
・2弦3フレット(薬指)
・3弦2フレット(中指)
・4弦4フレット(小指)
この形なら人差し指でバレーをせずにBmの雰囲気を出せます。もちろん、音の厚みや響きは本来のBmコードとは少し違いますが、最初のうちは無理をせず弾きやすいフォームから始めるのもひとつの方法です。慣れてきたら徐々に本来のBmコードに挑戦すると、挫折しにくくなります。
Bmコードで挫折しない練習方法
Bmコードで手が痛くなったり、音が詰まったりしてしまうと練習のモチベーションが下がることもあります。しかし、短時間でも毎日コツコツと練習することが大切です。1日10分程度でも、継続することで指の力や柔軟さが身についてきます。
練習の際は、最初から完璧に弾こうとせず、まずは1弦ずつ音を出してみましょう。すべての弦がきれいに鳴るようになったら、今度は他のコードと組み合わせて弾いてみると練習の幅が広がります。気分転換に好きな曲の中でBmコードを使ってみるのも、やる気を維持するコツのひとつです。
Bmコードの代用アイデアと使い分け

どうしてもBmコードが難しい場合や、曲の雰囲気を変えたいときは、代用コードを使う方法もあります。代用コードを知っておくことで、演奏の幅が広がります。
BmコードをBm7で代用するメリットと注意点
Bm7は、Bmよりも指の配置が簡単で、初心者にも押さえやすいコードです。Bm7を使うことで、音がやわらかくなり、優しい雰囲気が出ます。特に、バレーが苦手な方にとっては大きな助けになります。
しかし、Bm7はBmと比べて構成音が少し異なるため、曲の雰囲気が変わってしまうこともあります。元の曲と同じ印象を維持したい場合は、BmとBm7の違いをよく聴き比べてみると良いでしょう。
Bmコード以外で使える代用コードの例
Bmコードの代わりに、他のコードを使うこともできます。特に簡単なフォームの中から選ぶと、よりスムーズに演奏できます。主な代用コードの例は次のとおりです。
代用コード | 押さえ方の特徴 | 音の雰囲気 |
---|---|---|
Bm7 | 簡単なフォーム | やわらかい音 |
D/F# | 指の移動が少ない | 明るめの響き |
Em | オープンコード | 暗く優しい印象 |
曲の流れやメロディラインに合わせて、どの代用コードが合うかを試してみると良いでしょう。
代用コードを使った際の音の違いを理解するコツ
同じ曲でも代用コードを使うと、音色や雰囲気が変わることがあります。その違いに気づくことが、演奏の表現力を高めるポイントです。まずは、原曲のBmコードと代用したコードを弾き比べてみましょう。
違いが分かりにくいときは、録音して聴き返してみるのもおすすめです。どちらが曲に合うか、またどんな印象になるかを自分の耳で確かめることが大切です。こうした積み重ねが、自然とアレンジの力にもつながります。
よく使われるコードチェンジとその練習法

ギター演奏では、Bmコードだけでなく、他のコードとのスムーズな切り替えも重要です。よく使われるコードチェンジの方法や、練習法についてご紹介します。
GコードからBm7へのスムーズな移行方法
GコードからBm7へのチェンジは、たびたび登場するパターンです。両方のコードで使う指に注目し、無駄な動きを減らすことが大切です。たとえば、Gコードの人差し指を離さずにそのままBm7のかたちへスライドさせる練習を繰り返すと、素早く移行できるようになります。
また、コードチェンジの際は次の指使いを意識してみてください。
・Gコード:中指、薬指、小指を使う
・Bm7:人差し指で2本の弦を押さえ、他の指は近い位置に置く
最初はゆっくりと動かし、慣れてきたら徐々にスピードを上げていくのがおすすめです。
Bm7とCやDなど他の主要コードとのつなぎ方
Bm7とCやDなど、他の主要なコードへ移るときも、指の動きを最小限に抑えることがコツです。たとえば、Bm7からCコードに移る場合は、中指や薬指の位置を意識しながら、指をまとめて移動させます。
このとき、指をいったん完全に離すのではなく、「滑らせる」「最短距離で動かす」イメージを持つと、つなぎ目がスムーズになります。何度も繰り返して練習すると、自然に手が動くようになります。コード進行を丸ごと覚えて、曲の一部として練習すると効果的です。
コードチェンジを上達させる効果的な練習例
コードチェンジが苦手な場合は、まずメトロノームを使ってリズムを意識しながら、ゆっくりとコードを切り替えましょう。次のようなステップで練習すると上達が実感できます。
- 2つのコードを繰り返し弾く(G→Bm7→G→Bm7のように)
- 速度を徐々に上げていく
- 3コード以上の進行を取り入れてみる
自分の弾きやすいテンポから始めて、少しずつ速くしていくことがポイントです。また、うまくいかなくても焦らず、繰り返し練習することで確実に上達します。
ギター初心者が知っておきたいコード練習のコツ

ギター初心者がスムーズにコードを押さえたり、きれいな音を出したりするためには、いくつかのコツがあります。無理なく続けられる上達法を知っておきましょう。
正しい指の配置とフォームを身につける
正しいフォームは、きれいな音を出す上で非常に大切です。肘や手首が不自然な角度にならないよう、リラックスした姿勢を意識してください。ギター本体が安定するよう、しっかり抱えることもポイントです。
指先でしっかり弦を押さえることで、音の詰まりやビビリを防ぐことができます。最初は指が痛くなることもありますが、無理をせず休憩をとりながら続けると、徐々に指の皮膚も強くなります。鏡を見ながらフォームをチェックするのもおすすめです。
フレットの位置と押さえ方の基本
フレットとは、ギターの指板上にある金属の棒のことです。指はフレットのすぐ後ろを押さえることで、もっともきれいな音が出やすくなります。フレットから離れすぎると、音がビビったり、押さえる力が必要以上にかかったりします。
また、指の腹ではなく、できるだけ指先で弦を押さえるようにしましょう。指先からまっすぐ弦に力を伝えることで、余計な力を使わずに鳴らすことができます。慣れてきたら、どの指がどのフレットを押さえているか意識しながら練習すると、正確さが増します。
カポやチューナーなどおすすめの練習サポートアイテム
練習を効率よく進めるための便利なアイテムもあります。カポタスト(カポ)は、ギターの指板に取り付けて、キーを簡単に変える道具です。これを使うと、Bmコードを避けてオープンコード中心で弾ける場合もあります。
また、チューナーはギターの音程を正確に合わせるために欠かせません。音がずれたままだと、どんなに練習しても違和感が残ってしまいます。他にも、ピックや指サックなど、自分の手や演奏スタイルに合ったサポートアイテムを選ぶことで、練習しやすくなります。
まとめ:Bmコードの代用と練習法でギターがもっと楽しくなる
Bmコードの押さえ方が難しいと感じても、簡単なフォームや代用コードを活用することで、無理なく練習を続けることができます。また、正しいフォームや指の使い方、便利なサポートアイテムなどを取り入れることで、上達のスピードも早まります。
コードチェンジや練習法を工夫しながら、焦らず楽しんでギターを弾くことが、長く続けるポイントです。Bmコードを克服する過程も、音楽の楽しみのひとつと考えて、少しずつステップアップしていきましょう。