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ビッグマフの種類と選び方を徹底解説!歴代モデルからサウンドの違いまで

目次

ビッグマフの歴史と特徴を知る

ビッグ マフ 種類

ビッグマフは、ギターサウンドに独特な太さや歪みを加えるファズペダルとして世界中で親しまれています。その魅力や歴史を詳しく見ていきましょう。

ファズペダルとしてのビッグマフの役割

ビッグマフは、ギターの音を力強く歪ませることで、ロックやオルタナティブなどさまざまな音楽ジャンルに欠かせない存在です。特徴的なのは、他のファズペダルと比べてサステイン(音の伸び)が長く、分厚い音が得られる点です。

たとえば、バンドの中でリードパートを際立たせたいときや、印象的なソロを演奏するときによく使われます。また、独特のファズサウンドは、ギターだけでなくベースにも適していて、音楽の幅を広げることができます。多くのプレイヤーが曲の雰囲気を変えたい場面でビッグマフを活用しています。

ビッグマフが生まれた背景と開発ストーリー

ビッグマフは1970年代初頭、エレクトロ・ハーモニックス社の創業者マイク・マシューズによって開発されました。当時はファズペダルの人気が高まりつつあり、新しいサウンドを求めるギタリストの声が高まっていました。

こうした時代背景の中で、従来の歪みとは一線を画す、よりサステインが長く迫力のある音を実現するためにビッグマフは誕生しました。開発当初から「分厚く伸びやかな歪み」を目指して設計され、多くのギタリストに受け入れられることとなりました。

有名ギタリストが愛用した理由

ビッグマフが世界的に評価された背景には、多くの有名ギタリストが愛用したことも大きな理由です。たとえば、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアや、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンなどが代表的です。

彼らがビッグマフを選んだ主な理由は、単に歪ませるだけでなく、楽曲全体を包み込むような分厚いサウンドが得られる点です。ライブやレコーディングで個性的な音色を求める際、ビッグマフの存在は大きな強みとなりました。

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ビッグマフの主な種類とモデルの違い

ビッグ マフ 種類

ビッグマフは、長い歴史の中でさまざまなモデルが登場し、サウンドやデザインに違いがあります。ここでは代表的なモデルごとの特徴を紹介します。

初期モデルTriangle期とRams Head期の特徴

初期のビッグマフには「Triangle期」と「Rams Head期」と呼ばれる2つのモデルがあります。Triangle期(1970〜1973年)は、ペダルのノブ配置が三角形になっていることから名付けられました。音色は抜けが良く、きらびやかでバランスの取れたファズサウンドが特徴です。

一方、Rams Head期(1973年頃〜1977年)は、やや柔らかく、ミッドレンジが強調された丸みのある歪みが持ち味です。Triangle期に比べて「粘り気のある音」と表現されることが多く、独特の個性が人気です。どちらも現在でも多くのファンが存在し、復刻版が販売されています。

Sovtek期Civil WarやArmy Greenモデルの魅力

1990年代に登場した「Sovtek期」のビッグマフは、ロシアで生産されたことが特徴です。特に有名なのが「Civil War」と「Army Green」と呼ばれるモデルです。Civil Warは、グレーと青の配色で、太く、低域がしっかりしたサウンドが魅力です。

Army Greenは、軍用グリーンカラーのケースが印象的で、より重厚な歪みとアタック感が特徴です。これらのモデルは、従来のアメリカ製ビッグマフとは一味違うサウンドで、グランジやヘヴィロック系のギタリストに特に支持されています。

現行モデルNanoやOp-ampなどのバリエーション

近年は、サイズが小型化した「Nano」シリーズや、オペアンプ回路を採用した「Op-amp」モデルなど、様々なバリエーションが展開されています。Nano Big Muffは、従来のサウンドを維持しつつ、ボードへの組み込みやすさが向上しています。

また、Op-amp Big Muffは1970年代後半の特定モデルの回路を再現し、スマッシング・パンプキンズの音作りを目指すギタリストに人気です。現行モデルは多様化が進み、用途や好みに応じて選択肢が広がっています。

ビッグマフに似た他社製ファズペダル

ビッグ マフ 種類

ビッグマフの影響を受けたファズペダルは、さまざまなブランドから発売されています。ここでは代表的なモデルをいくつか紹介します。

JHS Pedals MuffulettaやOne Control Baltic Blue Fuzz

JHS Pedals Muffulettaは、ビッグマフの歴代サウンドを1台で楽しめるペダルとして知られています。6種類のビッグマフ系回路を切り替えられる点が特徴です。

One Control Baltic Blue Fuzzは、ビッグマフ系の厚みのあるサウンドをコンパクトな筐体で実現したモデルです。手軽に持ち運びできるうえ、シンプルな操作性で人気があります。どちらも現代のペダルボード事情に合わせて使いやすさが工夫されています。

EarthQuaker Devices HoofやAnimals Pedal FISHING IS AS FUN AS FUZZ

EarthQuaker Devices Hoofは、ビッグマフをベースにしつつ、より幅広い歪みやトーンの調整が可能なモデルです。シリコンとゲルマニウムという2種類の素子を組み合わせているため、独特のファズサウンドが得られます。

Animals Pedal FISHING IS AS FUN AS FUZZは、日本発のブランドによるファズペダルです。ビッグマフの分厚さを持ちながら、個性的なデザインや手に取りやすい価格設定が魅力です。初心者からベテランまで幅広いユーザーに支持されています。

Wren and CuffやWAY HUGEなどの人気モデル

Wren and Cuffは、過去に生産されたビッグマフの名機を忠実に再現するペダルを多く手がけています。たとえばTri Pie 70やTall Font Russianなどが有名です。

WAY HUGEはSwollen Pickleといったモデルで、ビッグマフ系のサウンドにオリジナリティを加えています。多彩なコントロールや強い個性が特徴で、音作りにこだわるプレイヤーに人気があります。これらのブランドは、ファズ好きにとって選択肢の幅を広げてくれます。

ビッグマフ選び方と使い方のポイント

ビッグ マフ 種類

ビッグマフを選ぶ際や使いこなすためには、サウンドや使用シーンに合わせた工夫が必要です。ここでは実用的な選び方や活用法を紹介します。

サウンドキャラクター別に選ぶコツ

ビッグマフはモデルごとにサウンドの個性が異なるため、自分の求める音色に合わせて選ぶことが大切です。たとえば、きらびやかでクリアなファズが好きな場合は初期Triangle期、ミッドが強調された柔らかい歪みを求めるならRams Head期がおすすめです。

重厚で低域がしっかりしたサウンドを求める場合は、Sovtek期のCivil WarやArmy Greenモデルが適しています。現行のNanoやOp-ampは、現代的な使いやすさや省スペースを重視する方に向いています。選び方のポイントを整理すると、以下のようになります。

サウンドの特徴おすすめモデル備考
きらびやかで抜けが良いTriangle期初期モデル
柔らかく粘りのある歪みRams Head期中期モデル
重厚で太いファズCivil War・Army GreenSovtek期

ギターベース用途での選択基準

ビッグマフはギターだけでなく、ベースにもよく使われています。ただし、ギター用ビッグマフをそのままベースに使うと低音が減ってしまう場合があるため、ベース用モデルや低域を意識したモデルを選ぶと安心です。

最近はベース専用のBig Muff Bassというモデルも登場しており、低音の迫力を損なわずにファズサウンドを楽しめます。用途に応じて次のような基準で選ぶのがおすすめです。

  • ギター:好みや楽曲に合わせて各種モデルから選ぶ
  • ベース:ベース用モデルや低音重視のモデルを選択

セッティングや組み合わせのアイデア

ビッグマフの効果を最大限に引き出すためには、他のエフェクターやアンプとの組み合わせも工夫が必要です。たとえば、コンプレッサーやイコライザーと併用することで音のまとまりが良くなります。

また、ペダルボードの並び順を変えたり、クリーンブースターと組み合わせたりすることで、より幅広い音作りが可能です。セッティングの例としては、以下のような順番が人気です。

  • ギター(ベース)→ ビッグマフ → イコライザー → アンプ
  • ギター(ベース)→ ビッグマフ → コンプレッサー → アンプ

自分のバンドや楽曲に合ったセッティングを試しながら、理想のサウンドを見つけてみてください。

まとめ:ビッグマフの種類と魅力を深く知って音作りを楽しもう

ビッグマフは、長い歴史の中で多彩なモデルを生み出し、世界中のミュージシャンに支持されてきました。そのサウンドや使い方を知ることで、ギター・ベースの音作りがさらに楽しくなります。

お気に入りのサウンドを見つけるためには、モデルごとの特徴や他社製ペダルの違いも比較しながら、自分の音楽に合ったものを選ぶことが大切です。ぜひこの記事を参考に、ビッグマフの世界を深く味わい、理想の音色づくりに挑戦してみてください。

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この記事を書いた人

4歳でピアノを始め、大学ではキーボード担当としてバンド活動に没頭。社会人バンドも経験し、長年「音を楽しむ」スタンスで音楽と向き合ってきました。これから楽器を始めたい人や、バンドに挑戦してみたい人に向けて、音楽の楽しさを発信しています。

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