ドラム耳コピの基本と取り組み方

ドラムの耳コピは、好きな曲を自分で演奏できる楽しさがあり、音楽理解も深まる練習方法です。始める前に基礎を押さえることが大切です。
ドラム耳コピとは何か理解しよう
ドラム耳コピとは、既存の音楽を聴きながら、ドラムのリズムやパターンを自分で聴き取って再現することを指します。譜面が手元にない曲でも、耳を頼りに演奏できる力がつくため、バンド演奏や個人練習でも役立ちます。
耳コピをすることで、音楽をより細かく聴く習慣が身につきます。また、楽譜には現れない細かなニュアンスやテンポの変化も感じ取れるようになるため、演奏力の向上にもつながります。初めて耳コピに挑戦する場合は、まず好きな曲のドラムをじっくり聴いてみることから始めましょう。
耳コピに必要な基礎知識を身につける
耳コピに取り組む前に、ドラムの基本知識を身につけておくとスムーズに進みます。特に、主要なドラムパーツの名称とそれぞれの役割を知っておくと、どの音がどのパーツから出ているかを判断しやすくなります。
簡単な表に主要パーツをまとめました。
パーツ名 | 役割 |
---|---|
スネアドラム | リズムの中心 |
バスドラム | 足で踏む低音部分 |
ハイハット | リズム刻みやアクセント |
これらのパーツがどんな音か、実際の音源や動画で聴き比べてみましょう。また、ビート(リズムの繰り返し)やフィル(曲のつなぎ部分などで使う装飾的なフレーズ)など、ドラム演奏に用いられる用語も覚えておくと役立ちます。
耳コピを始める前に曲の構成を把握しよう
耳コピに取りかかる前に、まずはコピーしたい曲の全体構成を簡単に把握しておくと混乱しにくくなります。曲には必ず「イントロ」「Aメロ」「サビ」「アウトロ」など、繰り返しやすいパートが存在します。
曲を数回通して聴き、どこでパートが切り替わるかメモしてみましょう。最初は紙に「Aメロ|サビ|Aメロ|サビ|アウトロ」というように書き出しても良いでしょう。これにより、耳コピする際に今どの部分をコピーしているのかが明確になり、効率的に作業を進めることができます。
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耳コピを効率よく進める実践テクニック

ドラム耳コピを効率よく進めるためには、音を聴き分ける力と、細かいフレーズごとに整理してコピーする工夫が役立ちます。現代ならではの便利なツールも活用しましょう。
各ドラムパーツの音を聞き分けるコツ
ドラムセットは、複数のパーツが同時に鳴るため、最初は音を区別するのが難しいかもしれません。まずは「スネア」「バスドラム」「ハイハット」の3つの音を意識的に聴き分けることから始めましょう。
コツとしては、曲を聴く際に意識を一つのパーツに集中させることです。たとえば、スネアの「パンッ」という音だけを追いかけて聴く、次の再生ではバスドラムの低い「ドン」という音に集中する、という具合です。この繰り返しによって、徐々に各パーツの音色やタイミングをつかむことができます。
フレーズごとに細かく分けてコピーする方法
耳コピは一度に全てを聴き取ろうとすると大変です。まずは曲を4小節や8小節など、短いフレーズごとに区切り、少しずつコピーしていきましょう。
区切ったフレーズごとに、どのパーツがどのタイミングで鳴っているかをメモしたり、実際に演奏しながら確認すると理解が深まります。もし難しいフレーズが現れた場合は、さらに細かく1小節ずつに分けてみることも効果的です。細分化して取り組むことで、全体を把握しやすくなります。
動画やアプリを活用した耳コピのやり方
最近は、耳コピをサポートする動画や音楽アプリが多くあります。YouTubeではドラム演奏の手元動画が豊富にあり、実際の叩き方やパーツの動きを視覚的に理解できます。
また、スマートフォンやパソコンのアプリには、再生スピードを調整したり、特定のフレーズを繰り返し再生できるものがあります。こうしたツールを使うことで、難しい部分もゆっくりと聴き取ってコピーしやすくなります。自分に合った方法を見つけて、積極的に活用しましょう。
よくある悩みと耳コピ上達のコツ

耳コピを続けていく中で、思うように進まなかったり、疑問が出てくることがあります。悩みを解消しつつ、上達のポイントを取り入れることが大切です。
最初はうまくできなくても気にしない
耳コピを始めたばかりの頃は、うまく聴き取れなかったり、リズムが合わなかったりすることが多いものです。しかし、誰でも最初は同じように苦労します。
大切なのは、失敗を気にしすぎず、少しずつできることを増やしていくことです。完璧を目指すよりも、「このフレーズだけは叩けるようになった」など、小さな成功を積み重ねることがモチベーションにつながります。
完全コピーと自分なりのアレンジのバランス
耳コピをすると、原曲を完全に再現しようと頑張りすぎてしまうことがあります。もちろん、正確にコピーすることは重要ですが、自分なりのアレンジを加えるのも音楽の楽しみ方のひとつです。
たとえば、どうしても聴き取れない細かな部分は、自分の感覚で近いリズムに置き換えても問題ありません。バンドで演奏する場合も、オリジナリティをプラスすることでより楽しくなることがあります。自分に合ったバランスを探してみましょう。
上達のために繰り返し練習するポイント
耳コピの上達には、繰り返しの練習が欠かせません。ただし、やみくもに同じ練習を続けるよりも、工夫しながら取り組むことが成長につながります。
たとえば、最初はゆっくりしたテンポで正確に叩くことを意識し、慣れてきたら徐々にテンポを上げていくと良いでしょう。また、録音して自分の演奏を客観的に聴き直すことで、新たな気づきが得られます。成長を感じながら、少しずつレベルアップしていきましょう。
耳コピ力を伸ばすための学習法とおすすめアイテム

耳コピ力を高めるには、基礎的な音感やリズム感を鍛えることも重要です。便利なアイテムや曲選びも、練習の質を左右します。
相対音感やリズム感を鍛える練習法
耳コピ力を伸ばすには、相対音感(音の高低差を聴き分ける力)やリズム感を意識的に鍛えることが大切です。リズム感を磨くためには、メトロノームを使いテンポに合わせて手拍子や足踏みをするのが効果的です。
また、簡単なリズムパターンを自分で作り、繰り返し演奏する練習もおすすめです。録音して聴き直すことで、ズレやクセを客観的に確認できます。相対音感を鍛えたい場合は、違う高さのドラムやパーカッションの音を聴き比べるのも良いでしょう。
耳コピに便利なイヤホンやヘッドホンの選び方
耳コピに取り組む際は、音の細部まで聴き取れるイヤホンやヘッドホンが役に立ちます。選ぶポイントは、音質のクリアさと装着感の良さです。
下記の表にポイントをまとめました。
種類 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
イヤホン | 軽量で持ち運び便利 | 手軽に使いたい人向け |
ヘッドホン | 音の厚みが感じやすい | 長時間の練習にも最適 |
実際に店頭で試聴してみると、自分に合うものを見つけやすいです。長時間練習する場合は、耳が疲れにくい設計の製品を選びましょう。
おすすめの練習曲と段階的なステップアップ方法
耳コピ初心者には、リズムがシンプルでテンポがゆっくりの曲から挑戦するのがおすすめです。段階的に難易度を上げることで、無理なく上達できます。
最初は、ビートがはっきりしているポップやロックの曲を選ぶと聴き取りやすいです。慣れてきたら、少し複雑なフレーズが含まれる楽曲や、ジャンルを広げてみましょう。目安としては
- 初級:テンポ80~100のポップス
- 中級:テンポ120前後でフィルが多いロック
- 上級:ジャズやファンクなどリズムの変化が多い曲
このように、自分のレベルに合った曲を選び、徐々にステップアップしていくことが大切です。
まとめ:ドラム耳コピで演奏力と音楽理解を深めよう
ドラム耳コピは、音楽を深く理解しながら演奏力を高める効果的な方法です。楽しみながら続けることが上達への近道です。
基礎知識や実践テクニック、便利なアイテムを活用し、少しずつ自分の力でドラムパートを聴き取れるようになりましょう。自分のペースで挑戦を続けることで、より豊かな音楽体験が得られます。
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