エレキギターから音が出ないとき、まずは落ち着いて順番に確認することが肝心です。簡単なミスや接触不良で済むことが多く、適切に切り分ければ短時間で原因を突き止められます。ここでは初心者でも取り組みやすい手順を中心に、機材別のチェック項目や自分で直せる範囲、修理に出す際の目安までわかりやすく整理しました。写真や簡単な記録を残すと後で相談しやすくなります。
エレキギターから音が出ないときにまず試すこと
ギターが無音になったときは、焦らずに基本から順に確認しましょう。電源やケーブルの差し込み、ボリューム位置などの見落としが原因のことが多いです。まずは外部要因を切り分けるため、アンプとギター双方の状態をチェックします。
次にケーブルやシールドの接続状態を確かめます。プラグがしっかり差し込まれているか、接点に汚れや錆がないかを見ます。ギター側のボリュームやピックアップセレクターが正しく動いているか、押し込み忘れや引っかかりがないかも確認してください。
電池式のピックアップ搭載モデルの場合は電池残量をチェックします。電池の消耗で音が小さくなったり完全に出なくなったりします。最後に別のケーブルやアンプを使って原因を切り分け、どの機材が問題かを絞り込みます。
アンプの電源とボリュームを確認する
まずはアンプ本体の電源が入っているか、電源ランプやメーターを確認してください。電源コードや電源タップに問題がないかもチェックします。ボリュームやゲインのノブがゼロ位置になっていないか、マスターとチャンネル両方を確認します。
次に入力ジャックの選択やチャンネル設定を見ます。エフェクトループやリターンに誤って接続していると音が出ないことがあります。アンプのミュート機能やパワーセーブ設定、スピーカーのセレクト(外部スピーカー接続時)も確認すると良いでしょう。
ヘッドフォン端子に差し込んだままスピーカーがミュートされる機種もあるため、ヘッドフォンの有無も確認します。スピーカー自体の配線や外観に異常がないか、異音がないかも重要な確認ポイントです。
シールドが正しく差さっているか確かめる
シールドは片側だけ浅く差さっていると接触不良が起きます。ギターとアンプ両方のプラグを一度抜いてから、しっかり奥まで差し直してください。プラグの向きや形状で相性が出ることもあります。
またシールドの断線や内部の接点不良は見た目ではわかりにくいです。ケーブルを軽く引っ張ったり曲げたりして音が出たり消えたりするか試すと判別しやすくなります。断線箇所が疑われる場合は別のシールドで代替テストを行ってください。
プラグの先端やジャックの中に汚れやゴミが溜まっていると接触不良になります。接点クリーナーや綿棒で優しく掃除してから再接続すると改善するケースが多いです。
ギター側のボリュームとピックアップ切り替えを確認する
ギター本体のボリュームが絞られていると音が出ません。ボリュームノブを回して変化があるか確認してください。ポットがガリる場合はノイズや音途切れの原因になります。
ピックアップセレクターが中間で接触不良を起こすことがあります。切り替えながら音の有無をチェックし、特定ポジションのみ音が出ないか確認します。スイッチ内部の接点不良も考えられます。
トーンポットやスイッチ類は経年で接点が劣化します。操作時に異音やぐらつきがある場合は後で詳しく点検する必要がありますが、まずはノブやスイッチの位置を変えて問題の切り分けを行ってください。
電池式ピックアップは電池残量を確認する
アクティブピックアップやプリアンプ搭載ギターは電池切れが原因で無音になることがあります。バッテリーボックスを開けて新しい電池に交換してから試してください。電池端子の接触不良や電極の腐食もチェックしましょう。
電池残量が少ないと音量が小さくなる、音が薄くなるなどの症状が出ます。予備の電池を常備しておくと現場で迅速に確認できます。電池を交換しても改善しない場合はプリアンプ自体の故障や配線不良の可能性があります。
別のケーブルやアンプで原因を切り分ける
原因を特定するために、まずは別のシールドで接続してみてください。別のアンプやスピーカーに繋ぐことでギター側かアンプ側かを明確にできます。問題がどちらにあるかで次の対処が変わります。
外部機器(エフェクターやDIなど)を間に挟んでいる場合は、それらを外して直接接続してみましょう。問題が解消すれば中間の機器が原因です。可能なら別のプレイヤーのギターやケーブルも借りて検証すると早く特定できます。
プラグの接点を抜き差しして接触を試す
プラグを抜き差しすることで一時的に接触が改善することがあります。接点に酸化や汚れがあると接触不良が起きるため、抜き差しで接点がこすれて直る場合があります。
ただし強くこすりすぎるとプラグやジャックを傷めるので注意してください。接点クリーナーを使うと安全です。抜き差しの際に音が瞬間的に出る場合は接触部分の問題なので、後でしっかり清掃や交換を検討してください。
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音が出ない原因を機材別に整理して確認する
音が出ない原因は大きくギター本体、ケーブル、アンプ/スピーカーに分かれます。それぞれに典型的な症状があるため、症状別にチェックポイントを整理して効率よく確認しましょう。
ギター側ではジャック、ポット、ピックアップ、配線などの電気系統が主な原因です。ケーブルは断線や内部接触不良、プラグの摩耗が疑われます。アンプ側は入力回路、スピーカー、電源回路の不具合などが考えられます。
段階的に切り分ければ、どの機材に原因があるかを絞りやすくなります。手元でできるテスト方法を順に実施して、機材別に記録を残すと修理依頼時に伝えやすくなります。
ケーブルの断線や接触不良を見分ける方法
ケーブルの断線は曲げたときに音が途切れる、または断続的に音が出るといった症状でわかります。両端を軽く引っ張ったり曲げたりして再現するか確認します。
テスターがあれば導通チェックが最も確実ですが、ない場合は別の正常なケーブルと入れ替えて比較するのが手軽です。プラグ先端やシールド外装に裂けや摩耗がないかも目視で確認してください。
接触不良はプラグを差し込む深さやジャックとの相性が原因になることがあります。プラグを差し替えても問題が続くなら、ケーブル内部ではなくジャック側の問題の可能性が高くなります。
ジャック内の接触不良や緩みのチェック
ギター側ジャックは使用頻度が高いため緩みや接点の劣化が起きやすいです。プラグを差してもガタつきがある場合はジャックの固定ネジが緩んでいないか確認してください。
内部の接触不良はプラグを差し込んだときに音が安定しない、片側だけ導通があるといった症状で疑えます。ジャック内部に異物や腐食がある場合は清掃やジャック交換を検討してください。
ネジで固定されているタイプは外してみると配線のハンダ割れが見つかることがありますが、分解作業は慎重に行ってください。
ボリュームポットやスイッチの接触問題を確認する
ポットやスイッチは内部接点の摩耗でガリ音や断続が生じます。ノブを回したりスイッチを何度か切り替えたりして音が出たり消えたりするかを確認してください。
接点が汚れているだけの場合は接点クリーナーで改善することがあります。ただし内部での接触不良やハンダ割れが原因だと、最終的には部品交換が必要になる場合があります。
ポットやスイッチの不具合は特定ポジションのみで起きることが多いので、症状が出るポジションをメモしておくと診断が早くなります。
内部配線のハンダ割れや断線の可能性を探る
ギター内部の配線は振動や経年でハンダ割れを起こすことがあります。コントロールキャビティを開けて配線の引き回しやハンダポイントを目視で確認すると良いでしょう。
導線が断線していると完全に無音になることがあります。ハンダ割れは外見で判ることが多く、接点が黒っぽく見えたり導線がぷらぷらしている場合は要注意です。自分でハンダ作業を行う際は工具と基本的な知識が必要です。
ピックアップ本体の故障や配線ミスの見つけ方
ピックアップ自体が故障すると、特定のポジションで無音や異音が出ることがあります。マルチポジションのギターでは各ピックアップを個別にチェックして、どれが反応しないかを確認します。
ピックアップ配線が逆接続やショートしている場合は音がこもる、小さくなるなどの症状が出ます。外観でコイル断線がわかることは少ないため、疑わしい場合は専門家に見てもらうのが安心です。
アンプ本体やスピーカーの故障を疑うポイント
アンプ側の問題は、他のギターや音源をつないで同じ現象が出るかで判断できます。別の入力でも音が出ない、内部から焦げた匂いがする、異音がする場合はアンプ本体やスピーカーの故障が疑われます。
スピーカーコーンの破れやエッジの劣化、端子の緩みは音が出ない原因になります。真空管アンプなら管の不良やバイアスの問題も考慮が必要です。安全のため電源を切った状態で外観点検を行ってください。
手順で行うトラブル切り分けのやり方
問題解決は段階的に行うと効率的です。まず簡単な交換テストから始め、徐々に専門的な作業へ進みます。各ステップで結果を記録しておくと後から状況説明がしやすくなります。
手順ごとに必要な道具や注意点を押さえ、無理な分解や電気作業は慎重に扱ってください。安全第一で行い、わからない場合は無理をせず専門店に相談しましょう。
手順1 シールドを交換して音が出るか確認する
まずは別のシールドを用意して入れ替えます。交換後に音が出れば元のシールドが原因です。別ケーブルでも同じ症状なら次のステップに進みます。
この段階でケーブルの曲げ試験を行い、接触不良の有無も確認します。簡単で確実に原因を切り分けられる方法なので、まず最初に試してください。
手順2 別のアンプやスピーカーに繋いで試す
ギターを別のアンプやスピーカーに接続して音が出るか試してください。別機器で正常ならアンプ側の問題と判断できます。
同じく別のギターを同じアンプに繋いで確認すると、どちらの機材に原因があるか逆方向の確認もできます。どの組み合わせで症状が出るかを記録しておくと役に立ちます。
手順3 ヘッドフォンや別の出力で音を確かめる
アンプにヘッドフォン出力があればそこに差して音が出るか確認します。ヘッドフォンで音が出るがスピーカーから出ない場合はスピーカーや出力段の問題です。
オーディオインターフェースやミキサーなど別の出力が使える場合も同様に試してみてください。出力差で原因の切り分けがしやすくなります。
手順4 ジャックとプラグの接点を掃除する
接点クリーナーや綿棒でジャック内とプラグ先端を優しく掃除します。汚れや酸化が接触不良を起こしていることが多いため、清掃後に再接続して確認してください。
クリーナー使用時は少量を心がけ、スプレーの成分が回路に残らないよう十分に乾かしてから電源を入れてください。
手順5 ボリュームとセレクターを動かして接触を探す
ボリュームノブやセレクターを操作しながら音の変化を探します。特定の位置で音が出ない、またはガリ音がする場合はそれが不具合の手がかりです。
ポットやスイッチの接点を動かすことで一時的に接触が回復することがありますが、根本対処としては部品交換が必要な場合が多いです。
手順6 写真や動画で症状を記録して専門店に相談する
自分で解決できない場合は写真や動画を撮って専門店に相談してください。症状を視覚的に伝えると診断が早くなります。
接続の状況や発生条件(電源オン時、特定ポジションでのみなど)をメモして伝えると、修理費用や所要時間の見積もりが受けやすくなります。
演奏やギター本体の状態で音が出ないときの確認
演奏方法やギター本体の物理的状態でも音が出にくくなることがあります。弦の押さえ方や指の位置、弦の状態などを見直すことで問題が解消する場合があります。
またナットや弦高、ネックの反りなどのセッティング不良は音の出方や鳴りに影響します。日常的なメンテナンスで演奏性を保つことが大切です。
弦の押さえ方で音が鳴らない原因を確認する
弦を完全に押さえられていないと音が詰まったり、特定のフレットで音が出にくくなります。指先でしっかり押さえ、開放弦とフレット音の差を比べてみてください。
押さえる位置がフレットの近くすぎたり遠すぎたりすると音が悪くなることがあります。フォームを調整してどの押さえ方で音が出るか確認してみましょう。
指の腹が弦に触れて音が消えていないか見る
コードを押さえたときに指の腹や手のひらが隣の弦に触れてミュートしてしまうことがあります。指先で弦を押さえる意識を持つと解消しやすいです。
演奏中に音が急に消える場合は、親指や手首の位置が変わって他の弦を押さえている可能性があります。鏡でフォームをチェックすると原因が分かりやすくなります。
弦高やナットの状態で音が出にくくなる場合
弦高が極端に低いとフレットに触れてビビりやすくなり、音が出にくく感じることがあります。逆に極端に高いと押さえにくくて音が途切れることがあります。
ナット溝が深すぎると開放弦がビビる、浅すぎると音が詰まるといった問題が出ます。微調整が必要な場合は信頼できる工房で相談してください。
ネック反りやフレット摩耗が演奏に与える影響
ネックの反りは弦高やフレットの当たり方に影響します。適正なトラスロッド調整が必要な場合もあります。フレットが摩耗していると特定の位置で音が出にくくなります。
長年使っているギターはフレットすり合わせやネック調整が必要になることがあります。専門的な調整は道具と技術が必要なので専門家に依頼すると良いでしょう。
弦の劣化や切れで出力が変わる点を確認する
古い弦は倍音が少なくなり、音がこもったり小さく感じられます。錆びや汚れで電気的な接触に影響することは稀ですが、音質面では明らかに差が出ます。
弦が切れている場合は当然ながら音が出ません。定期的な弦交換で演奏性と音量を保つことが大切です。
修理に出すか自分で直すか判断するポイントと費用目安
故障の内容によって自分で対応できるか、修理店に出すべきかを判断します。安全や仕上がりを重視する場合は専門店に任せるのが安心です。費用は症状や部品により幅がありますので目安を把握しておきましょう。
軽微な接点清掃やケーブル交換は自分で対応できますが、内部配線やハンダ作業、ピックアップ交換などは技術や工具が必要です。見積もりを複数取ると相場がわかりやすくなります。
自分で直せる簡単なケースの見分け方
プラグの抜き差し、シールド交換、電池交換、接点の掃除、ネジの増し締めなどは比較的安全に自分でできます。症状がこれらで改善するなら自分で対応して問題ありません。
ただし配線を切断してしまうリスクがある作業や、真空管や高電圧部に触れる可能性があるアンプ内部の作業は避けてください。判断に迷う場合は専門家に相談してください。
ジャック交換の作業と費用の目安
ギターの入力ジャック交換は比較的よくある修理です。部品代は数百円から数千円、工賃を含めるとおおむね3,000〜8,000円程度が相場です。複雑な取り付けや改造があると費用は上がります。
自分で交換する場合はハンダごての基本操作が必要です。手元のスキルや工具があればコストを抑えられますが、不安がある場合はプロに依頼すると安心です。
配線やハンダ作業の費用の目安
内部配線のハンダ割れ修理や再ハンダは、作業時間や症状によりますが5,000〜15,000円前後が一般的です。配線の引き直しや部品交換が伴うとさらに費用が上がります。
複数箇所のハンダ作業が必要な場合は見積もりを取り、作業内容を明確に伝えてもらうと良いでしょう。
ポットやスイッチ交換の相場
ポットやスイッチの交換は部品代+工賃で5,000〜12,000円程度が目安です。高級ポットや特殊なスイッチを使う場合は部品代が上がります。
交換後のセッティングやテストも含めて依頼するのが安心です。ノイズやガリが改善されるかどうかを確認してもらいましょう。
ピックアップ交換や調整にかかる費用
ピックアップ交換は部品の種類で大きく価格が変わります。シングルコイルからハムバッカーまでピックアップ単体で数千円から数万円、工賃を含めると1万〜4万円程度が相場です。
配線の改造や取り付け位置の加工が必要な場合はさらに費用がかかります。音質面の希望を伝えて適切なピックアップを選んでもらうと良い結果になります。
修理依頼時に伝えるべき症状と状況のまとめ
修理店には症状の出る状況を具体的に伝えてください。例えば「ケーブルを曲げると音が途切れる」「特定のポジションで無音」「電池交換しても改善しない」などが有力な情報になります。
接続している機器、試した対処(ケーブル交換、別アンプ接続など)を伝えると診断が早くなります。写真や動画を用意しておくとより正確に状況を伝えられます。
すぐにできる確認項目の一覧
- アンプ電源とボリュームの確認
- シールドの差し込み深さと別ケーブルでのテスト
- ギター側ボリュームとピックアップセレクターの操作
- 電池式ピックアップは電池交換
- プラグとジャックの接点清掃
- 別アンプやスピーカー、ヘッドフォンでの確認
- 弦の押さえ方や指の位置のチェック
- ネック反りや弦高の目視確認
- 内部ハンダ割れや配線の視覚チェック(可能な範囲で)
- 症状を写真・動画で記録しておく
以上を順に確認すれば、多くの無音トラブルは原因が特定できます。安全に配慮して作業し、難しい場合は専門店に相談してください。
幅広く使い勝手の良い音、バランスの良い弾き心地を追求した初心者用のエレキギターセット。
色も豊富!まずは音を鳴らしてエレキギターを楽しもう!
