ギターの弦が切れる主な原因と対策

ギターの弦が突然切れてしまうと、練習やライブで困ってしまいます。弦が切れる原因やその対策について、詳しく解説します。
弦が切れる場所ごとに分かること
ギターの弦が切れる場所によって、原因はさまざまです。たとえば、弦のブリッジ付近やペグの近くで切れる場合、それぞれトラブルの元が異なります。
ブリッジ側で切れることが多い場合は、サドルやブリッジピンに傷がついていたり、弦が正しくセットされていないことが考えられます。一方、ペグ側で切れる場合は、弦の巻き方やペグの穴が鋭利であることが影響することもあります。どの位置で切れたのかを観察することで、対策が立てやすくなります。
また、弦の中央付近で切れる場合は、ピッキングが強すぎたり、弦が古くなって強度が落ちていることが原因と考えられます。弦が切れた場所は原因を特定する大切な手掛かりになります。
ギター本体やパーツの影響
ギター本体やパーツの状態も弦切れに影響します。サドルやナット、フレットに細かい傷やバリ(とげ)があると、そこを通る弦が徐々に削られてしまい、最終的に切れやすくなります。
また、ブリッジやペグの部分で金属疲労が起こっている場合も、弦に負荷がかかります。ギターを長く使っていると、パーツが摩耗して細かい段差や傷ができやすくなるため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。新品のギターでもパーツの仕上げが粗いと、同じようなトラブルが起こることがあります。
パーツ交換や軽い研磨で改善できる場合が多いので、弦がよく切れると感じたときは、専門店に相談してみるのもひとつの方法です。
弦の劣化や使い方によるトラブル
弦が古くなると、金属疲労やサビによって強度が落ち、少しの力でも切れてしまうことがあります。長期間交換していない弦は、手触りがざらついたり、色がくすんでいたりするので、早めに交換しましょう。
また、ピッキングが強すぎたり、同じ場所を集中的に弾くクセがあると、部分的に弦が傷みやすくなります。湿気や汗も弦の劣化を早める原因です。練習後はクロスで弦を拭くなど、ちょっとしたケアが長持ちのコツです。
弦は消耗品ですので、使い方やメンテナンスを工夫して、トラブルを減らすことが大切です。
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ギターの弦が切れた時の正しい対処法

弦が切れてしまったときに慌てないために、交換方法やタイミング、ギターのチェックポイントを知っておきましょう。
1本だけ切れた場合の交換方法とポイント
1本だけ弦が切れた場合、他の弦はそのまま使えることが多いです。切れた弦だけを交換する際には、同じ種類・太さの弦を選びましょう。
弦を交換するときには、ペグに弦をしっかりと巻き付け、滑らないようにすることが重要です。巻き始めはペグの穴に弦を通し、2~3回きちんと巻いてからチューニングすると安定します。交換後は全体のチューニングがずれることもあるので、すべての弦を確認して調整しましょう。
交換作業中は、ギター本体を傷つけないように注意し、余った弦の先端も切り揃えておくと安全に使えます。
すべての弦を交換すべきタイミング
1本だけでなく、全ての弦を一度に交換した方が良いタイミングもあります。たとえば、弦が錆びていたり、音が鈍くなってきたりした場合は、全交換をおすすめします。
ライブ前や録音前など大事な場面の前は、全ての弦を揃えて交換することで、音のバランスや見た目も整います。弦ごとに使用期間がバラバラだと、音や手触りにも違いが出るため、ある程度の期間ごと(2週間~1か月程度が目安)に一斉交換するのが良いでしょう。
日々の練習で弦がよく切れる場合や、長く放置していたギターを再度使うときも、全交換することで安心して演奏できます。
弦交換時にチェックしたいギターの状態
弦を交換するときは、ギター本体のコンディションも一緒に確認しましょう。ナットやサドルに弦の跡や欠けがないか、フレットの減りや浮きがないかを見ることが大切です。
また、ブリッジピンの緩みや、ペグの締め付け具合もこの機会にチェックしましょう。弦高(弦と指板の距離)が高すぎたり低すぎたりしないかも見ておくと、今後の演奏トラブルを減らせます。
万が一、パーツの異常や破損に気づいた場合は、早めに修理やメンテナンスを依頼すると、安心してギターを使えます。
弦が切れやすい人の演奏やメンテナンスの注意点

弦がよく切れると感じる方は、演奏や日々のケアに注意が必要です。チェックポイントや誤解についても解説します。
ピッキングや演奏フォームの見直し
ピッキング(弦を弾く動作)が強すぎたり、角度が極端だったりすると、弦に必要以上の負担がかかります。特に力任せの弾き方は、弦の寿命を縮める原因となります。
一度自分の演奏フォームを動画で撮影してみると、力の入れ方や手首の動きを確認できます。ピックの厚さや形状を変えるのも、弦へのダメージを和らげる工夫です。正しいフォームを意識すると、音も安定しやすくなります。
また、弦を押さえる指の力が強すぎないかもチェックしましょう。無駄な力を抜いて演奏することで、弦への負担が減ります。
日常的なメンテナンスで気をつけること
日頃のメンテナンスで大事なのは、弦の汚れや汗をこまめに拭くことです。指先の油や湿気は弦の劣化を早めるため、クロスで弦や指板を軽くふき取る習慣をつけましょう。
また、ギターを長時間使わない場合は、弦を少し緩めて保管するのも効果的です。弦の張力が弱まることで、金属疲労が進みにくくなります。
湿度の高い環境では、ケースに乾燥剤を入れるのもおすすめです。ギター全体の寿命を延ばすためにも、日常的なケアは重要です。
よくある誤解と正しい知識
弦が切れる原因については、いろいろな誤解が見られます。たとえば、「高い弦なら切れにくい」「弦は交換しなくても大丈夫」などの思い込みです。
実際には、弦の価格やブランドだけで切れやすさは決まりません。使い方や保管方法、ギター本体の状態が大きく影響します。新品でも手入れを怠ると、すぐにトラブルが起きることがあります。
また、「弦はすべて同じ」と考えがちですが、太さや材質によって耐久性や音色が異なります。正しい知識で弦を選び、ケアすることでトラブルを防げます。
ギター弦選びのコツとおすすめアイテム

自分に合ったギター弦を選ぶために、種類や太さ、便利なツールなど押さえておきたいポイントをまとめます。
弦の種類や太さによる違い
ギター弦にはさまざまな種類や太さがあります。代表的なものは「ライトゲージ」「ミディアムゲージ」などと呼ばれ、太いほど音が太くなり、細いほど押さえやすくなります。
下の表は、おもな弦の種類ごとの特徴です。
種類 | 音の特徴 | 演奏のしやすさ |
---|---|---|
ライトゲージ | 明るく軽い | 押さえやすい |
ミディアム | バランスが良い | 標準的 |
ヘビー | 力強い低音 | 押さえにくい |
また、素材によっても音色や持ちが異なります。自分の好みや演奏スタイルに合わせて選ぶと、より快適に演奏できます。
初心者におすすめの弦と選び方
初心者には、指への負担が少なく押さえやすい「ライトゲージ」や「スーパーライトゲージ」がおすすめです。太めの弦は音が豊かですが、指が慣れるまでは細めの弦のほうが扱いやすいです。
選び方のポイントは、以下の通りです。
- ライトゲージを選ぶ
- ニッケルやブロンズ素材は扱いやすい
- 有名メーカー(ダダリオ、エリクサー等)のものを選ぶと安心
パッケージに「ライト」や「09-42」「10-46」などと書かれているので、表記を確認して選びましょう。
弦交換に便利なアイテムやツール
弦交換をスムーズに行うためには、いくつかの便利な道具があります。代表的なものを表にまとめました。
アイテム名 | 主な用途 | 特徴 |
---|---|---|
ワインダー | ペグを素早く回す | 時短になる |
ニッパー | 弦の切断 | 安全に切れる |
クロス | 弦やボディの掃除 | 手入れに便利 |
これらを揃えておくと、初心者でも弦交換が楽になります。特にワインダーは、作業の効率が大きく上がるのでおすすめです。
まとめ:ギターの弦切れを防ぐために知っておきたいこと
ギターの弦切れを防ぐためには、原因を知って適切な対策を取ることが大切です。弦の選び方からメンテナンス、演奏方法まで、日々の工夫がトラブルの予防につながります。
自分に合った弦を選び、定期的な交換やギター本体のチェックも忘れずに行いましょう。正しい知識とケアで、安心して演奏を楽しんでください。
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