マイクに入る「息」を今すぐ減らす3つの方法|録音で使える対策と編集テクニック

声を録るとき、息遣いが目立ってしまって困ることはありませんか。会話やナレーションで不要な息が入ると聞きづらくなり、聞き手に不快感を与えることもあります。ここでは、録音前の準備からマイクの使い方、機材選び、編集方法まで、すぐ試せる対策をまとめました。多少の工夫で息の音をぐっと抑えられるので、落ち着いて取り組んでみてください。

目次

マイクで息を吸う音を今すぐ減らす3つの方法

ポップ音や息の音を抑えるための基本は、物理的な対策、マイクの向きと距離、録音前の呼吸の整え方の三点です。まずは簡単に試せることから取り入れてください。

物理的対策としてはポップガードを使うことが最も手軽です。ポップガードは口元から少し離して設置すると、空気の直撃をやわらげつつ声の明瞭さを保てます。ネットが近すぎると音がこもることがあるので、適度な距離を調整しましょう。

マイクの角度と距離を調整して、息が直接当たらない位置に移動させます。斜めから当てることで息だけ外れ、声の成分は拾いやすくなります。距離は50〜30cmあたりを目安にし、声量に合わせて微調整してください。

録音前は深呼吸や軽い発声で呼吸を落ち着けます。数回ゆっくり呼吸してから録音を始めることで、吸気の音が強く入るのを防げます。話し方でも短いフレーズごとに小さな呼吸を入れると、長い吸気で大きな音が入る頻度を減らせます。

ポップガードは口元から少し離して使う

ポップガードの役割は、口から出る強い空気流を拡散してマイクへの直撃を防ぐことです。ネットと口が近すぎると声がこもりやすく、遠すぎると効果が薄れるので、適度な距離を保つことが大切です。一般的に10〜15cm程度離すと声のニュアンスを残しつつ息を抑えられます。

素材や形状でも違いが出ます。布製のものは柔らかい音になりやすく、金属製のフィルターは耐久性があります。ポップガードを動かして最も自然に聞こえる位置を探してください。

動きながら話すときはガードの位置がずれやすいので、固定方法も確認しておきましょう。アームやクランプでしっかり固定すれば安定して使えます。

マイクの角度と距離で息を外す

マイクの正面に向かってまっすぐ息が当たると吸気音が大きくなります。そこでマイクをわずかに横にずらしたり、斜め上から声を拾うように角度を付けると、息だけを外して声の成分を取りやすくなります。

距離は声のボリュームに応じて変えます。大声なら少し遠ざけ、静かな声なら近づけるとバランスが取りやすいです。近接効果で低音が増す場合は距離を調整して自然な音を目指してください。

話すときの顔の向きも意識しましょう。少しマイクから顔をそらすだけで息の直撃を避けられます。録音前にテスト録音をして、息の入り具合と声の明瞭さを確認する習慣を付けてください。

録音前に呼吸だけを整えて安定させる

録音を始める前に深呼吸を数回行うと、吸う音が強く入るリスクを下げられます。ゆっくり腹式呼吸をし、肩の力を抜いて呼吸を安定させると発声も落ち着きます。

話の区切りごとに小さな呼吸を入れると、一度に大きな吸気をする必要がなくなります。これにより、吸う音の大きさをコントロールしやすくなります。

緊張や早口は大きな呼吸につながるので、軽く声出しをしてリズムを整えるのも有効です。短いフレーズで区切って録ると編集もしやすくなります。

編集で息だけを素早く処理する手順

録音後の編集で息を処理する手順は、まず問題箇所を見つけて目立つ息だけをカットすることです。音声編集ソフトで波形を拡大し、息の波形を短く切り取ると自然になります。

次にノイズゲートを軽くかけて、微小な息や背景音を低減します。設定は浅めにして声の頭切れが起きないように注意してください。

必要に応じてブレス除去プラグインを使うと、自動で息を検出して処理してくれます。最後にEQで息の多い帯域を少し下げると、残った息も目立ちにくくなります。編集作業は少しずつ調整しながら、自然に聞こえるバランスを探してください。

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息がマイクに入りやすい仕組みとよくある原因

マイクに息が入りやすいのは、空気の流れとマイクの感度が影響しています。息は音の成分だけでなく低周波の圧力変化も含むため、マイクがそれを拾ってしまうと大きく聞こえます。まずはなぜ起きるのか仕組みを理解しましょう。

呼気が直接マイクに当たると、音圧の急な変化が発生して波形が大きくなります。これは声より強いパルスになることがあり、録音全体のバランスを崩します。対策としては物理的に空気の流れを遮るか、角度を変えて直撃を防ぐ方法が効果的です。

近接効果により、マイクと口が近いほど低域が強調されます。息は低域成分を多く含むことがあるため、近接状態だと息がボンと目立ちやすくなります。少し距離を取るかEQで調整することで和らげられます。

感度の高いコンデンサーマイクは微細な音まで拾いやすく、息も例外ではありません。録音環境やポップガードの使用で過度な集音を抑えると良いです。

口呼吸の人は吸気の立ち上がりが鋭く入りやすく、鼻呼吸よりも音が強く出る傾向があります。話すタイミングと呼吸の取り方を意識するだけで、かなり改善できます。

呼気がマイクに直撃すると音が大きくなる

呼気がマイクへ直撃すると、声とは別に大きなノイズが発生します。息の成分は低周波から中高域まで幅広く含まれ、特に立ち上がりが急なため波形が目立ちやすいです。

直撃を避けるにはポップガードやウインドスクリーンを使い、マイクの位置を調整することです。録音中に一定方向へ息を吐く癖がある場合は、向きを変えるか呼吸法を変えてみましょう。

録音前にテストで息部分を確認しておくと、どのくらい影響が出ているか把握しやすくなります。録音後は編集で対応可能ですが、物理的対策で減らす方が自然に仕上がります。

近接効果で低域が強調されやすい

近接効果は指向性のあるマイクで顕著に現れ、口元に近づくと低域が増します。低域が強くなると息の「ブッ」という音が重く目立つため、不快に感じることがあります。

これを避けるには距離を保つか、口元から少しズラして角度を付けると効果があります。録音後にEQで80〜200Hzあたりを軽く下げて調整する方法も有効です。

ただし低域を切りすぎると声の厚みが失われるので、少しずつ調整して自然なバランスを探してください。

感度の高いコンデンサーマイクは息を拾いやすい

コンデンサーマイクは広い帯域と高い感度で細かな音まで拾います。そのため息や衣擦れ、咳などの雑音も明瞭に録れてしまいます。スタジオ録音ではよく使われますが、環境対策が重要です。

対策としてはポップガードの併用、マイクの指向性を活かした配置、吸音パネルでの反射抑制が挙げられます。またダイナミックマイクは感度が低めで息を拾いにくい特性があるため、用途によって使い分けるとよいでしょう。

口呼吸は音の立ち上がりが鋭く入りやすい

口呼吸は吸気の量と速さが大きいため、音の立ち上がりが急になります。これがマイクに入ると波形の先端が鋭く目立ちやすく、編集でも処理が難しく感じられることがあります。

録音前に鼻呼吸を心がける、話す前に軽く息を整える、フレーズを短めに区切るなどの工夫で改善できます。話し方の習慣を変えるだけで大きな差が出ることが多いので、録音環境と併せて取り組んでみてください。

録音時にできる機材と配置の対策

録音品質は機材選びとその配置で大きく変わります。まずは基本的な装備を整え、次にマイクの向きや距離、指向性を活かした配置を行いましょう。安価な対策でも効果が出るので順に確認してください。

ポップガードやウインドスクリーンは必須級のアクセサリです。防風対策だけでなく、呼吸音を広く抑える役割もあります。さらにスタンドやアームで安定した位置を作り、手で触れて起こるノイズを防ぎます。

マイクの指向性を理解して、不要な方向からの音を拾わないように配置します。収録室の反射も影響するため、簡易的な吸音材を置くと背景のこもりを抑えられます。

ポップガードとウインドスクリーンの使い分け

ポップガードは口元の風圧を散らすのに適しており、ウインドスクリーンは屋外風や強めの息を抑えるのに向いています。屋内収録ではまずポップガードを使い、外での録音や強めの息が気になる場合にウインドスクリーンを追加すると効果的です。

両方併用することで、より強い空気流を抑えつつ音質を保てます。素材の違いで音色が変わることがあるので、録音時に確認してください。

マイクを少し横にずらして角度を付ける

マイクを正面からではなく、少し横にずらして角度を付けると呼気の直撃を避けやすくなります。声の主要成分は斜めからでも十分拾えるため、息だけを外すことが可能です。

位置決めはテスト録音を繰り返して最適な角度と距離を見つけてください。話すときに顔の向きが変わりやすければ固定具でしっかり位置を保つと安定します。

指向性を活かして不要音を減らす

指向性のあるマイクは、得意な方向からの音だけを強く拾います。カーディオイドやスーパーカーディオイドなど、用途に合わせたものを選び、声の方向に向けることで不要な息や環境音を減らせます。

ただし指向性が強すぎると微妙な位置ズレで音質が変わるため、正確な位置決めが必要です。収録前に一度試し録りを行い、最も自然に聞こえる設定を探してください。

スタンドと固定で安定した位置を作る

手持ちや位置が不安定だと、ポップガードやマイクの距離が変わり息が入りやすくなります。しっかりとしたスタンドやショックマウントを使い、振動や近接による変化を抑えましょう。

ショックマウントは机の振動やタップ音を減らす効果もあり、安定した録音につながります。長時間録音でも位置が保たれることで、後処理の手間を減らせます。

編集と配信で息を抑えるソフトと設定

編集の段階ではソフトや設定を使って息を目立たなくする方法がいくつかあります。ノイズゲートやブレス除去、EQの組み合わせでバランス良く処理しましょう。配信時はライブ向けの簡易設定も活用できます。

ノイズゲートは息を小さくするのに便利ですが、かけすぎると声の立ち上がりが不自然になります。浅めの設定で使い、必要に応じて手動での微調整を組み合わせると良い結果が出ます。

ブレス除去プラグインは自動で呼吸を検出して処理するため、編集時間を短縮できます。全自動では誤検出もあるので、確認しながら使うのがおすすめです。

ノイズゲートは浅めに設定して自然にする

ノイズゲートは無音部分や小さな息を抑えるのに有効ですが、しきい値やリリースタイムが強すぎると声が切れることがあります。しきい値は低めに設定し、リリースは短めから中くらいにして自然さを優先してください。

ゲートをかけた後に小さな調整を手動で行うと、より自然な音になります。まずは控えめの設定で試し、必要に応じて微調整しましょう。

ブレス除去プラグインで自動処理する

ブレス除去プラグインは波形の特徴を検出して呼吸を軽減します。複数のプリセットが用意されていることが多く、録音環境に合わせて調整すると効果が出ます。

自動処理後は必ずチェックして、声が不自然になっていないか確認してください。必要なら手動で戻したり微調整することで自然さを保てます。

EQで息に多い帯域を軽く下げる

息は比較的低〜中高域にエネルギーを持つことが多いので、EQでその帯域を軽く下げると目立ちにくくなります。例えば80〜300Hz付近を少し下げると低域の圧迫感を抑えられます。

ただし下げすぎると声全体の厚みが失われるため、少しずつ調節してください。必要なら高域を少し持ち上げてバランスを取ると声の明瞭さを保てます。

手動で波形のブレスを短く切り取る

最も確実なのは手動で波形を確認し、目立つ息の部分を短く切る方法です。切った後にフェードイン・フェードアウトを付けると自然につなげられます。

この方法は時間がかかりますが、細かく調整できるため最も自然に仕上がります。重要なセリフや長時間の録音では、手動処理を併用すると良い結果になります。

試して効果が出る息対策の振り返り

息の音が気になる場合は、まず物理的対策と呼吸の整え方、マイク位置の見直しを行ってください。これだけで録音時の息音はかなり減ります。

編集ではノイズゲート、ブレス除去、EQ、手動カットを組み合わせて仕上げます。これらを順に試し、録音→確認→調整のサイクルを繰り返すと、少ない手間で安定した結果が得られます。

小さな工夫を積み重ねることで、聞きやすい音声に近づきます。まずは一つずつ試して、自分の環境に合った方法を見つけてください。

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この記事を書いた人

4歳でピアノを始め、大学ではキーボード担当としてバンド活動に没頭。社会人バンドも経験し、長年「音を楽しむ」スタンスで音楽と向き合ってきました。これから楽器を始めたい人や、バンドに挑戦してみたい人に向けて、音楽の楽しさを発信しています。

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