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TAB譜のスラッシュ記号をやさしく解説!初心者も安心して読める基礎知識

目次

TAB譜のスラッシュ記号とは何かを分かりやすく解説

TAB譜に登場するスラッシュ記号は、初心者がまず戸惑いやすい記号のひとつです。音楽をより楽しむために、スラッシュ記号の基本を分かりやすく紹介します。

TAB譜で使われるスラッシュ記号の基礎知識

TAB譜とは、ギターやベースなどの弦楽器でよく使われる楽譜の一種です。通常の五線譜とは異なり、弦の本数とフレット番号で演奏箇所を示します。その中でスラッシュ記号「/」「\」は、音を滑らかにつなげる「スライド」などの奏法に使われます。

たとえば、「5/7」という表記があれば、5フレットから7フレットに指を滑らせて音をつなげるという意味になります。逆に「7\5」なら7フレットから5フレットへ指を滑らせます。これらはギター演奏の表現を豊かにする基本的なテクニックの一つです。

スラッシュ記号の役割と意味を知る

スラッシュ記号の主な役割は、音を切らずに移動する「スライド奏法」を指示することです。奏者は指定されたフレットから指定されたフレットまで、同じ弦上で指を滑らせて音を連続して鳴らします。

また、スラッシュ記号によって演奏のニュアンスも変わります。滑らかな音のつながりや、ダイナミックなフレーズを生み出す際に欠かせません。スラッシュがあることで、より自然なフレーズや独特の音色を表現しやすくなります。

楽器ごとのスラッシュ記号の使われ方の違い

スラッシュ記号は主にギターやベースで用いられる一方、他の弦楽器や打楽器系のTAB譜では使い方が異なることがあります。

ギターやベースの場合、スラッシュはスライド奏法を示しますが、ドラムのTAB譜では、パターンの繰り返しや省略記号としてスラッシュが使われることがあります。ウクレレやバンジョーでもギターと同じくスライドを表すのが一般的です。楽器ごとに意味が異なるため、最初に自分の楽器用のTAB譜のルールを確認しておくことが大切です。

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スラッシュ記号以外によく使われるTAB譜の記号を網羅

TAB譜にはスラッシュ記号以外にも、演奏テクニックやリズムを表す記号が多くあります。それぞれの記号の読み方や意味も押さえておきましょう。

ハンマリングオンやプリングオフなどの演奏記号

TAB譜でよく見かける「h」や「p」といった記号は、ハンマリングオンやプリングオフという特殊な奏法を示します。たとえば「5h7」と書かれていれば、5フレットを押さえてから7フレットをハンマーのように指で叩くことで音を出します。逆に「7p5」は、7フレットから5フレットに指を離して音を出すプリングオフの動きです。

こうした記号は一見複雑に見えますが、慣れてくると自然に読み取れるようになります。表にまとめると次のようになります。

記号意味
hハンマリングオン5h7
pプリングオフ7p5

このような記号は、指を細かく動かして演奏するため、最初はゆっくり練習するとよいでしょう。

スライドやミュートなど表現を豊かにする記号

スラッシュ記号のほかにも、演奏表現を広げる記号があります。たとえば「x」は弦を軽く押さえて音を消す「ミュート」を意味します。また、「~」は音を伸ばす「ビブラート」、そして「b」は音を上げる「ベンド」を示します。

これらの記号を使い分けることで、自分の演奏に表情をつけたり、原曲の雰囲気をより忠実に再現したりできます。

記号意味
xミュート7x7x7
~ビブラート7~
bベンド7b9

これらの奏法は難易度が高いものもありますが、少しずつ挑戦してみると良いでしょう。

TAB譜特有のリピートや括弧付き記号の読み方

TAB譜には、特定のフレーズを繰り返すときによく使われるリピート記号や、括弧で囲まれた数字など、独特の表現方法も多く登場します。

例えば「||: :||」は、囲まれた部分を繰り返すリピート記号です。また、「(7)」と表記されている場合は、音を弱く演奏する、あるいはオプションの音として演奏することを意味する場合があります。こうした記号は、曲全体の構成やニュアンスを理解する上で役立ちます。

最初は分かりにくいかもしれませんが、繰り返し曲を練習していくうちに自然と慣れていきます。

スラッシュ記号を正しく演奏するためのポイント

スラッシュ記号を正確に演奏するには、リズムや演奏技術だけでなく、曲のジャンルや雰囲気も意識することが大切です。そのポイントをまとめてみましょう。

スラッシュ記号が示すリズムパターンの理解

スラッシュ記号は、単に滑らせるだけではなく、指定されたリズムに合わせて演奏することが求められます。リズムがずれると、曲全体の流れに影響が出てしまうため、まずはゆっくりメトロノームなどを使って練習しましょう。

また、スラッシュの前後の音がどのくらい長く続くのか、どのタイミングでスライドするのかを意識してみてください。リズムを正確に把握できると、より自然で滑らかな演奏につながります。

ジャンル別に見るスラッシュ記号の使い方

スラッシュ記号の使われ方は、演奏する音楽ジャンルによっても少しずつ異なります。ロックやブルースでは、ダイナミックなスライドが多用される一方で、ポップスやアコースティック系の曲では、控えめなスライドが使われることが多いです。

ジャンルごとの特徴をまとめると次の通りです。

ジャンルスラッシュ記号の特徴
ロック力強いスライドが多い
ブルースゆっくりなスライドや装飾的な動きが多い
ポップス滑らかで自然なスライドが重視される

自分が演奏したいジャンルのTAB譜では、どのようにスラッシュ記号が使われているのかを意識してみると、演奏のヒントが見つかります。

TAB譜のスラッシュ記号を活用する練習方法

スラッシュ記号を正しく演奏するには、まずはフレットの移動や指の動かし方を、ゆっくり確認しながら練習することが大切です。最初は短いフレーズやスライドだけの練習から始めると、無理なくコツをつかめます。

また、録音して自分の演奏を聴き直すのも効果的です。スライドの部分がなめらかに聞こえているか、リズムが安定しているかを客観的に確認できます。徐々にスピードを上げて、曲全体の中で自然とスライドができるようになるのが理想的です。

初心者がTAB譜のスラッシュ記号でつまずかないためのコツ

TAB譜のスラッシュ記号に苦手意識を持つ方も多いですが、いくつかのポイントを押さえるとスムーズに理解できるようになります。具体的な対策を紹介します。

TAB譜の読み方に自信を持つためのステップ

初心者がTAB譜を読む際は、まず弦やフレット番号などの基本的な構造を理解することから始めましょう。その上で、スラッシュ記号を含むさまざまな記号の意味を一つずつ確認していくと、自然と全体がつかめるようになります。

次に、実際に手を動かして記号どおりに演奏してみることが大切です。最初はゆっくりでも構いません。分からない記号が出てきた場合は、インターネットや教本などで調べたり、経験者に質問したりすることで知識や理解が深まります。

曲練習でスラッシュ記号を活かす工夫

実際の曲を練習する際には、スラッシュ記号を含むフレーズを繰り返し練習してみましょう。まずは短い部分に絞り、何度も反復することで指の動きやタイミングに慣れていきます。

また、フレットの移動を意識して滑らかに動かすことで、演奏全体がなめらかになり、聴き手にも心地よい音が伝わります。録音や動画を撮影して、自分の演奏を客観的にチェックするのもおすすめです。

よくある間違いとその解決法

TAB譜のスラッシュ記号でよく起こる間違いには、以下のようなものがあります。

  • 逆方向にスライドしてしまう
  • 指の力加減が強すぎて音が途切れる
  • リズムが崩れてしまう

これらは、最初にゆっくり練習して正しい動きを体に覚えさせることで防げます。また、鏡を見ながら練習したり、動画でプロの演奏を観察したりするのも効果的です。少しずつ慣れていけば、ミスが減り自信を持って演奏できるようになります。

まとめ:TAB譜のスラッシュ記号を理解して演奏をより楽しもう

TAB譜のスラッシュ記号は難しく感じるかもしれませんが、基本的なルールやコツを押さえれば、誰でも演奏に取り入れられます。さまざまな記号と合わせて読み方や演奏方法を身につけることで、表現力豊かな音楽が楽しめるようになります。

ゆっくり段階を踏みながら練習し、リズムやテクニックを磨いていけば、きっと自分らしい演奏ができるようになります。TAB譜をもっと身近に感じて、音楽をさらに楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

4歳でピアノを始め、大学ではキーボード担当としてバンド活動に没頭。社会人バンドも経験し、長年「音を楽しむ」スタンスで音楽と向き合ってきました。これから楽器を始めたい人や、バンドに挑戦してみたい人に向けて、音楽の楽しさを発信しています。

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